股旅わらじ 恋慕笠

劇場公開日:

解説

創元プロの野坂和馬(「鯉名の銀平(1954)」)が製作する長谷川伸原作「股旅草鞋」の映画化。脚色は「鯉名の銀平(1954)」の八尋不二、監督は「花の三度笠」の田坂勝彦(他社第一回)、撮影は「やくざ狼」の河崎喜久三、音楽は「花の三度笠」の渡辺浦人が夫々担当。「鯉名の銀平(1954)」の大谷友右衛門、「謎の黄金島」の徳大寺伸、「今宵誓いぬ」の南寿美子、「第二の接吻」の三浦光子などが出演する。

1954年製作/81分/日本
劇場公開日:1954年3月8日

ストーリー

夕暮の利根川べりに旅の男の横笛が流れる。茶屋の女お新は恋人の船大工梶三を待ちこがれている。やがて松親分に追われて梶三が現れるが、旅の男の力で救われる。お新は梶三の為に松親分から二十五両を借金していたのである。二人の身上話を聞いた旅の男は、その話をつけてやろうと確約して又横笛を吹いた。話は三年前にさか上る--富五郎とおつるは恋仲であったが、おつるは借金の為、飯富の親分の許へ嫁ぐ事になった。富五郎も親分に恩儀がある為、独り旅に出た。しかし、おつるも機を窺って飯富を抜け出し富五郎の後を追った。旅篭に宿を取った富五郎は、松親分の家のイカサマ賭博で儲けたが、途中でイカサマがばれ、飯富親分の追う富五郎とわかり、捕縛される。丁度その時一方では富五郎を求めるおつるが、松親分に犯されようとしていた。危く急場を逃れたおつるは、船風呂の亭主にかくまわれたが、そこで富五郎が川底に投げ込まれた話を開く。しかし浴衣がけで船風呂に現れた男は富五郎であった。おつるは再会の嬉しさに犇と抱きつくが、富五郎から再び同じ言葉を聞き、飯富の許へ帰る決心をする。富五郎に送られて旅篭「ととや」へ泊った時、どこで嗅ぎつけたか松や飯富の一味が現れ、おつるは富五郎をかばおうとして刃の下に倒れた。富五郎はおつるを抱きしめて慟哭した。--利根川べりに立つ旅の男は、その名を免鳥の富五郎。二十五両の金をイカサマ賭博で稼ぎ、お新と健三に与えて、独り利根川の舟に身を消した。

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