若い瞳

劇場公開日:

解説

「純情社員」の並木透の原案から、同じく「純情社員」の長谷川公之が脚本を書き、「死の追跡」の鈴木英夫が監督した。撮影は「鉄腕涙あり」の藤井春美、音楽は「びっくり太平記」の原六朗の担当。出演者は「今宵ひと夜を」の八千草薫、「坊っちゃん社員 前篇」の小林桂樹、「この恋! 五千万円」の伊豆肇、「山の音」の杉葉子、「青色革命」の太刀川洋一、「愛人」の尾棹一浩など。

1954年製作/87分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年2月24日

ストーリー

松川家の主人新吉は小さな広告会社の専務、妻たみと高校三年の勝気な娘ひろ子、生意気盛りの高校二年生保が家族である。隣家中川家は英語教師の政治、妻八重子、就職試験に忙しい大学四年の治夫の三人暮し。保にとって治夫は兄のような存在であり、ひろ子は治夫に淡い乙女の夢を描いている。ある日、ひろ子とその学友文子、保と治夫、治夫の学友でバイヤー秘書のアルバイトをしている和郎の五人が、和郎の運転するバイヤーの車でドライヴした。その時、文子が治夫に関心を持ち出したことから、ひろ子は治夫にはっきり惹かれる自分を見出した。松川家の長女隆子は洋品店を経営する健作に嫁いでいる。ひろ子はアルバイトとしてその店に働くようになったが、そのうちにも治夫を慕う心はつよくなって行く。治夫の父政治が東京の大学に栄転することになり、一家が引越すことにたったとき、治夫は就職試験を口実にこの土地に止まることにした。治夫はそのことをひろ子の勤め先に知らせ、ひろ子は治夫の気持を知って喜ぶ。ひろ子は二階に治夫を下宿させたいと両親にせがんだが、母は「ひろ子もそのうちお嫁に行く身なのだから男の下宿人は……」といって肯かなかった。けれどもやさしい母は近所に治夫の下宿を探してくれた。治夫の就職は失敗し、それを慰めるひろ子に、治夫は激情のはけ口を求めようとした。清純なひろ子はおどろいて部屋をとび出し、重なる失望に、治夫はひろ子に冷たい素振りを見せるようになった。傷ついたひろ子は死を決意するが、姉夫婦に慰められて明るい心を取戻し、折から東京に就職口が見つかって土地を去る治夫を見送ろうと駅にかけつける。若い二人に幸福が訪れるのはいつであろうか。

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