赤い自転車

劇場公開日:

解説

第一映画と全逓信従業員組合の提携作品。「真空地帯」の山形雄策、「どっこい生きてる」の岩佐氏寿の脚本によって、新人藤原杉雄が第一回の監督にあたる。監督補導は「真空地帯」の山本隆夫。「暴力の街」の植松永吉、「真空地帯」の団伊玖磨が撮影、音楽を担当する。「雲ながるる果てに」の高原駿雄、東宝第四期ニューフェイス出身(「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」)の淡京子を中心に、原保美、岸旗江、薄田研二、東野英治郎、多々良純、北林谷栄、撮影中病死した沼崎勳の他、森田茂、紙透郁子など七人の職場演技者が出演している。

1953年製作/104分/日本
配給:北星
劇場公開日:1953年12月1日

ストーリー

東京下町の、とある郵便局。女性の多い貯金課にあたらしく加藤はる子が加わった。職場結婚し、今は共稼ぎの黒川ふみ子は何かと仕事の手引きをしてやるが、その同僚本多ゆりは冷めたい。世間知らずの彼女は、みんなとなじまず、職場結婚の猛烈な反対論者である。はる子は、ふとしたことから局の外務(配達)員、若い古河徹と愛しあうようになる。税金の督促状と軍需株の変動から俄かに配達物がふえ、外務員の過労は目にみえてつのってゆく。井上は無理かたたって喀血し、遠山老人は自動車にはねられる。外務員増加の要望が高まるが、幹部はかえって、徹、はる子、井上の馘首を表面化した。はる子は父が失職したため、止むなく収入の多いキャバレーにつとめ、局も休みがちだったのだ。しかし、若い組合員たちの団結は三人の馘首を撤回させた。彼らの前で徹は、はる子との結婚を宣言し、みんなの祝福をうける。療養のため帰郷する井上を、今は彼にやさしい愛情を抱くゆりが見送った。

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