地雷火組(1953)

劇場公開日:

解説

大佛次郎の時代小説の映画化で、企画は「源太時雨」の高村將嗣と「新書太閤記 流転日吉丸」の大森康正の共同担当。脚本、監督、撮影は「トンチンカン八犬伝」の鏡二郎、並木鏡太郎、藤井春美が夫々担当している。音楽は「源太時雨」の高橋半。キャストは「残侠の港」の大友柳太郎、「素浪人奉行」の三浦光子「源太時雨」の月形龍之介、香川良介、「朝焼け富士 (前篇)」「朝焼け富士 (後篇)」の喜多川千鶴など。

1953年製作/81分/日本
配給:東映
劇場公開日:1953年8月4日

ストーリー

幕末の京洛の暁暗に轟く大爆発。が、それが誰の手によるものか勤王派の桂小五郎も新撰組の土方歳三も知らなかった。一夜荒寺に会合した桂とその盟友佐橋与四郎等は桂の親友城戸主膳の裏切りで新撰組の襲撃を受けた。桂に思慕の情を抱いていた城戸の娘夏絵は、父への憤りに泣くが、佐橋と桂が父に白刃を突きつけた時、拳銃で父を庇うのだった。新撰組に追われた桂は女賊天人お吉に救われるが、お吉の家に出入りする目明し金助より勤王の青年氷川新三郎を救った事から、彼の師、蘭学者で新火薬「地雷火」の研究者である森下大蔵にひき合わされる。が、研究の前に勤王も佐幕もない森下の態度はそっけなかった。一方お吉は森下の住居を新撰組に密告する。桂は佐橋等と森下奪還に逢坂山に急ぐが、逆に新撰組に謀られ、偶然夏絵の身を寄せている女中お玉の家に逃げこむが、桂を父の仇と誤解する夏絵は憤怒に燃えていた。いつか桂を慕い始めていたお吉は、例の密告を後悔し金助を拳銃で嚇して森下の居所を突きとめ、新三郎と一緒に救い出す。この時現れた佐橋は討幕の為に地雷火の秘法を森下に聞き正し、森下を庇う新三郎を斬る。新撰組の包囲が迫り、幕府に森下を渡す位ならと佐橋は森下をも斬ろうとするが、駆けつけた桂は熱涙を以って佐橋に一刀を浴びせた。だが、地雷火の悪用を憂慮した森下は自らを爆発の中に伏せて死ぬ。呆然たる桂、お吉、そして新撰組。その中で夏絵の家迄辿りついた佐橋は、主膳殺しを夏絵に告げ、ひとり微笑を浮べて息絶えた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る