死の追跡(1953)

劇場公開日:

解説

「韋駄天記者」の原作者戸川幸夫の同名小説の映画化で、「女難街道」の小川正の脚本を、「続三等重役」の鈴木英夫が監督している。撮影は「暁の市街戦」の佐藤三郎。出演者の主なるものは「もぐら横丁」の佐野周二、「雲ながるる果てに」の岡田英次、神田隆、金子信雄、沼崎勳、「再会(1953)」の久我美子などである。

1953年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1953年7月29日

ストーリー

東日新報の今井は社会部長より豪雨の中に投げ出された死体の事件担当を命ぜられた。が、特ダネを拾ってきた彼の目の前に出された他紙の夕刊は既にそれを先んじていた。躍起となった今井が、被害者のポケットの手紙の女久美子を近代劇場に探し当てると、彼女は今井の戦友沼部の情婦だった。その頃、橋本、西山の両刑事はツンちゃんという謎の男を逮捕した。ツンちゃんの逮捕で身の危険を感じた沼部は、早くも事件と彼との関係に感づいた今井の自首のすすめも聞かず、やはり戦友の多田と妹の夏子を今井に托して高飛びを計画していた。久美子は哀れにも沼部と逃走後、或ホテルの一室で沼部の手に掛って殺されたが、その沼部も自動車の中に死体として発見された。車の中に捨てられた吸穀や犬の毛に、今井と夏子は加害者を多田と、確認せざるを得なかった。“友情や人情を捨てて新聞の鬼となれ”と西沢部長から励まされた今井は再び出掛ける。多田は共犯の沼部が逮捕されることを恐れて沼部を殺したのだ。アパートに橋本、西山刑事が逮捕に来た時、今井の忠告も聞かず多田は裏口から逃走した。豪雨の中をピストルを乱射しながら逃げる多田は、切れていた高圧線に触れ、夏子の叫びをよそに一瞬黒焦げとなった。

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