嫁の立場

劇場公開日:

解説

製作は「次男坊」の小倉武志で、脚本の椎名利夫、音楽の木下忠司は同じスタッフ、原作は宇野信夫の舞台劇「のれん」である。監督は「伊豆の艶歌師」の西河克己で撮影を高村倉太郎が担当。美術は「関白マダム」の脇田世根一。出演者の主なものは「初恋おぼこ娘」の坂本武、「まごころ」の須賀不二男、「おもかげの歌」の野添ひとみと高松栄子、「花咲く風」の幾野道子などである。

1953年製作/44分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年4月15日

ストーリー

日本橋の老舗「鮒金」という佃煮屋の隠居金蔵は、年を取ってから急に池の端の汁粉屋の女主人おみつに熱をあげ出し、店の金をこっそり持出して入れ上げていた。息子金之助とその妻さち子はこれを心配したが、話をきいた金之助の姉でラジオ商相良へ嫁いでいるおくらは自分の家へ預ろうといい出した。相良の二階の、金蔵の隣りの部屋へは、気の強い嫁にいびり出されたおりきという老女が移り住んで、金蔵と親しくなったが、金蔵はある日おくらの眼を盗んでおみつの許へ出かけた。この時おみつに二十万円無心された金蔵は金の工面を嫁のさち子にもちかけた。さち子は内証で自分の持物を売って金を作ってやった。が、結局おみつには大学生の情夫のあることが判り、金も取かえせず大きな失望を味わった。そのあげくやけ酒に酔って大荒れに荒れるが、おりきから優しい嫁があって倖せだといわれ、ほん然と眼が醒めた。静かな隠居生活に入る気になった金蔵に、さち子はおりきを茶飲み友達に迎えてやった。

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