夢よいづこ

劇場公開日:

解説

「湯の町情話」「紅涙草」などの新映株式会社製作により、「極楽六花撰」の松浦健郎が構成、脚本を受持ち、「メスを持つ処女」の小田基義が監督に当たっている。撮影は「風ふたたび」の会田吉男。出演者の主なものは、「栄冠涙あり」の灰田勝彦、「娘十八びっくり天国」の月丘千秋、「上海帰りのリル」の浜田百合子、「拳銃地獄」の二本柳寛などに、服部良一が特別出演している。

1952年製作/69分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1952年3月28日

ストーリー

上海帰りの矢田勝也と銀次郎は、暗い過去を清算して、矢田はキャバレー「F」のボーイ長、銀次郎は円タクの運転手をして働いていた。「F」の花形渋谷秋子は矢田に心を寄せていたが、ある夜「F」で無銭飲食をしてあばれているハルナという女を矢田が救ってから、彼女の心は嫉妬に苦しめられるようになった。ハルナはそれ以来「F」の人気歌手となり、矢田との間が、急速に親しくなって行くようだったからである。しかしある夜、「F」へ龍という男が現れて矢田を強迫し、ハルナも龍の顔を見ると恐怖のため階段から転がり落ちるという事件があった。龍は矢田や銀次郎の昔の親分で、ハルナもまた彼の情婦だったことがあるのだった。龍は矢田に百万円の金を作れという。矢田はかつてから「F」の支配人が近代音楽の一流指揮者で矢田の戦友だった羽鳥亮に出演をしてもらいたがっていたのを思い出して羽鳥にすがった。羽鳥は快く矢田を助けてくれることになったが、龍が無体にハルナを連れ去ろうとしたとき、矢田は思わずカッとなって龍にかかって行った。轟然と拳銃の火蓋がきられ、龍は倒れた。しかし矢田も腕をうたれた。その痛む腕をかくして、矢田は羽鳥の指揮で歌うのだった。歌がすめば待っている警官にひかれて行く彼だったが、ハルナや秋子の涙にぬれた眼に見つめられながら心のかぎり歌う矢田だった。

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