轢き逃げ族

劇場公開日:

解説

樫原一郎の原作を、「俺の涙は甘くない」の星川清司が脚色し「犯罪6号地」の村山三男が監督したアクションもの。撮影は「あゝ特別攻撃隊」の渡辺徹。

1960年製作/79分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年10月8日

ストーリー

買物偽りの老婆がトラックに轢き逃げされた。老婆の身詳は阪東部長刑事たちの手で、三年前解散した松島組の武男の母カネと分った。松島は刑務所を出たばかりで、行方が知れなかった。阪東は同僚の英一と松島を探しているうち、轢殺事件の背後に麻薬密売が代貸の平戸一味で組織されているのを知った。英一は阪東の娘・加代子と恋仲だった。が、加代子には刑事という職業が気にいらなかった。英一の弟・又兵衛は白バイの警官で、彼にも教員の玲子という恋人がいた。かつて松島の愛人だった理恵は、クラブ・サンブレロで歌手になっていたが、いまは平戸の情婦だった。松島の追求を恐れた平戸は、子分の丈治と図って松島を殺すことに決めた。カネと同じ手口で実行された。その夜ふけ、衛一は故障している平戸のベンツに出会った。平戸らは、不審な点を発見した英一を襲い、轢き殺した。又兵衛は轢き逃げ捜査班の刑事を志願し、平戸一味をさぐった。彼は、理恵と玲子が姉妹であることを知った。又兵衛は平口のアパートにふみこんだが、すでに遅く玲子は人質として丈治の手中にあった。麻薬のアジトはで警官隊に急襲され、平戸一味は逮捕された。玲子をのせ逃走中の丈治の車を、又兵衛の白バイが必死に追跡した--。

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