おれたちの真昼

劇場公開日:

解説

小野竜之助と神波史男の共同脚本を、「天下の快男児 万年太郎」の小林恒夫が監督した青春映画。「殴りつける十代」の佐藤三郎が撮影した。

1960年製作/78分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年5月31日

ストーリー

ストライキのピケ破りをやって警察にあげられ、やっと出所した街のチンピラ槙夫は、恋人弘子と隅田川でモーターボートにのった。勇やサブやトムたち仲間とともに、また槙夫はパチンコ景品買いをはじめた。彼等チンピラたちは堀江組の幹部村井にわずかなあがりをピンハネされていた。これでは一生浮ばれない--そう思った槙夫たちは、兄貴株の勇が経営するバー・ブルーノに集って更生資金をつみたてることにした。が、この秘密はたちまち村井の耳に入った。勇はみんなの前でたたきのめされた。勇は一味の秘密を警察にばらし、チンピラたちに足を洗うようすすめた。みんなは洋服やネクタイを売ってあるく仕事をはじめた。が、この仕事はなかなか甘いものではなかった。みんなが疲れ切ったところで勇は、村井たちの縄ばりを結束して奪おうと宣言した。今は一味に見切りをつけた槙夫は、念願の競艇選手になるため仲間から足を洗った。選手養成所に入って彼は規律正しい生活をはじめた。一方、新しい縄張りを強化するため、勇は槙夫の引留めを策し、弘子を毒牙にかけた。傷心の弘子は受験生である槙夫の友・一郎と火あそびをはじめた。養成期間を終えて街にもどった槙夫は、勇の仕うちを聞いて彼のもとに血相かえて出かけた。が、勇は村井一味にあっけなく殺されてしまった。逆上した槙夫は堀江組になぐりこみをかけた。チンピラ一味が彼に続いた。警官隊がかけつけ、村井たち堀江組一味は逮捕された。--槙夫は群衆の中を一人で走った。--やがて、轟音ひびく江戸川競艇場に、ハンドルを握る槙夫とそれを見つめる弘子の明るい顔があった。

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