エラブの海

劇場公開日:

解説

永良部群島のある孤島に四カ月間のロケを行ったセミ・ドキュメンタリー映画。脚本・演出は「黒部峡谷」の西尾善介。

1960年製作/64分/日本
原題:He's the Witness
配給:東宝
劇場公開日:1960年5月15日

ストーリー

エラブは日本の最南端、沖縄の手前の小さな群島である。その中のある孤島に、老人と二人の娘と孫の男の子の四人か住んでいた。大正のはじめこの島に来てマベ貝で真珠の養殖を始めてから四十年、老人も七十歳、今では二人の娘があとを継いでいる。ある朝、少年は岩かげで産卵している亀を発見した。彼はその卵を砂浜に埋めて、孵える日を待つことにした。日が暮れると、大人達はマベ貝に真珠の芯をうめこむ仕事にとりかかる。マベ貝は世界一大きな真珠貝で、日本ではエラブの海にしかない。お盆は一年中でいちばんくつろぐ時。親戚中の者が本島に集まり、祖先の基の前で陽気に騒いで祖先の霊を慰める。それから闘牛だ。この島にとって唯一の敵はハリケーンだ。少年の心配は亀の卵だ。嵐の去った渚に、二匹の亀の子がよちよち歩いていた。この小さい生命がやがておとなになって卵を産みに訪れる頃には、少年も立派に成人していることだろう。

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