刑事物語 灰色の暴走

劇場公開日:

解説

「刑事物語 殺人者を挙げろ」に続く刑事物語シリーズの第三話で、渡辺桂司の脚本を「刑事物語 殺人者を挙げろ」の小杉勇が監督し、「飢えた牙」の中尾利太郎が撮影した。

1960年製作/51分/日本
原題:The Wild Boy of Tokyo
配給:日活
劇場公開日:1960年3月9日

ストーリー

東都信用金庫深川支店を強盗が襲った。犯人は四人組で、警官一人を射殺、一人に重傷を負わせたが、犯人の一人も負傷した。佐藤保郎部長刑事は、この事件の手口が二年前に父が挙げた銀行ギャング未遂事件に類似していることに気づいた。父の佐藤刑事も同意見だったが、なぜか積極的な態度を見せなかった。佐藤は二年前の事件で手先に使われた勉という少年をガソリン・スタンドにあずけ、補導を続けていた。保郎は、今度の事件がそのガソリン・スタンドの近くであることから、負傷した犯人を勉がかくまっていると睨んだ。やはり、勉は負傷した富永をかくまっていた。富永は逃亡した。勉は口を割らない。彼はかつて仲間から殺されそうになった時、富永に救われたことがあったのだ。捜査本部ではやむなく勉を釈放、囮調査をすることにした。富永は情婦の清江の許に潜伏していた。佐藤刑事は、焼いも屋の元締村井の協力で清江のことを知った。富永はいなかったが、一味の本間を検挙することができた。富永らは金を取り返しに勉の許へ行ったという。勉が危い。保郎の他に、富永、太刀、黒川の三人が勉を追った。追いつめられた勉は太刀と格闘を演じた。激しい射撃の応酬。寄るとブッ放すという勉の言葉に、佐藤は自分の拳銃をポケットに入れた。やがて、勉は拳銃を落した。佐藤は「お前が悪かったんじゃない、みんなあの金が悪かったんだよ」と勉に優しく声をかけた。勉は悄然と首をうなだれた。

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