ずべ公天使

劇場公開日:

解説

高崎三郎・緑川士郎の原作を、「二発目は地獄行きだぜ」のコンビ松浦健郎が脚色し、小沢茂弘が監督した不良少女の更生物語。「警視庁物語 深夜便一三〇列車」の高梨昇が撮影した。

1960年製作/77分/日本
配給:東映
劇場公開日:1960年3月15日

ストーリー

黒雲会幹部の岸田は、会長の黒川の秘蔵っ子で、大学まで出してもらったインテリヤクザである。チンピラのジミーは彼をしたう美少年だ。だが岸田の気持は当局の取りしまりが厳しくなり、追いつめられたヤクザ社会の今後を考えて暗かった。そこへ新興ヤクザ大穴組が女組長アン子を先頭に縄ばりあらしをはじめた。自分の組の再建資金を得るために岸田は、ズベ公緋桜組の京子とその一党を利用することを思いついた。彼女らを更生させてやるといって英語や生花などを勉強させ、会社に就職させる。そして会社の内情をさぐらせてユスリのネタにしようというのである。が、即成教育は失敗して彼女らは見事試験におちてしまった。それではと岸田は、京子たちを天使にしたてて災害地救援に行かせることを計画した。それで名をあげさせようという寸法だ。おりから宇宙火薬工場が爆発をおこした。ずべ公たちは命令一下工場にかけつけ、まじめに火薬運びの危険な仕事に従った。不純な計画を忘れて、いつしか黒川さえもがみんなを手伝った。そしてずべ公たちの京子、秋子、ひろ子、正子の四人は宇宙火薬工場に社員として採用された。バーのマダム君江もこれをよろこんだ。黒川も悪計中止を考えるようになった。そんな彼にあきたらぬ代貸月村は、大穴組の幹部峰と結んで縄ばりを狙っていた。大穴組に入ったジミーはこれを知って驚いた。一方、京子は会社で村上専務にいたずらされてとび出したが、月村に黒雲組が彼女らを利用して悪計をたてているのだと聞いて失望した。岸田に、工場を爆発させたのは村上専務の陰謀だという証拠の手帖をたたきつけ、彼女はずべ公を集めて黒雲会に殴りこみをかけた。今は改心した岸田は、黒川とずべ公をつれて一味である月村や峰や村上一派をたたきのめした。そして岸田と京子は結ばれたのだった。

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