金語楼の海軍大将

劇場公開日:

解説

曲谷守平・渡辺祐介の脚本を、「九十九本目の生娘」の曲谷守平が監督した金語楼の山下敬太郎もの。「人形佐七捕物帖 鮮血の乳房」の友成達雄が撮影。

1959年製作/73分/日本
劇場公開日:1959年12月27日

ストーリー

上海陸戦隊本部配属の三等水兵・山下敬太郎の毎日は、鬼兵曹千葉三曹の精神棒と、便所掃除にあけくれていた。酒保に働くみち子だけが救いだった。その頃上海では重慶側テロ団が陸戦隊本部の爆破に暗躍していた。が、水原大将はそんなことにおかまいなく、三人の情婦にうつつを抜かしていた。ある夜、敬太郎は水原大将のお伴でナイトクラブ「夜来香」に出かけた。水原大将は紅明蘭のプロポーズを受けてご満悦だ。彼女が重慶側のテロ団であることも知らずに。水原は紅明蘭の色じかけに参り、睡眠薬を呑まされ、テロ団のアジトに誘拐された。敬太郎が捜査を命ぜられた。敬太郎は変装し、「夜来香」の奥深く潜入、水原を救い出した。が、水原は外へ出た瞬間、すれちがった和服の女によろめき、クラブに逆戻りしてしまった。敬太郎も今度は催眠術をかけられてしまった。夢遊病者になった敬太郎は上着のポケットに時限爆弾のあるのも知らず陸戦隊本部に戻った。ところが敬太郎は、「陸戦隊は全員集合したけど、その後の命令が分りません」と引きかえして来たのだ。やがて「山下三等水兵の顔が見えませんでした」と上着を脱ぎ捨てクラブを飛び出した。爆弾は爆発「夜来香」は吹きとんだ。敬太郎は二階級特進を与えられた。

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