必殺 博奕打ち

劇場公開日:

解説

「大幹部 殴り込み」の棚田吾郎が脚本を書き、「懲役三兄弟」の佐伯清が監督したシリーズ第七作。撮影は「おんな刺客卍」の赤塚滋が担当した。

1969年製作/93分/日本
配給:東映
劇場公開日:1969年9月6日

ストーリー

昭和のはじめ。九州小倉の街は、年に一度の小倉競馬と大花会で大賑わいだった。一匹狼の胴師・保科金次郎は、弟分の片貝弥市と、小倉・住之江一家に招かれた。途中、船上で、博多・大瀬戸一家の者たちにからまれた。花札賭博で、負け続けの田宮という中年の紳士に、片貝が親切で忠告したのが、事の起こりだった。だが、割って入った旅の胴師・井手庄七の仲立ちで丸く収まった。井手は、大瀬戸一家の客分で、胴師として名高い保科をよく知っていた。翌日、田宮は、競馬で大穴を当てたが、その夜の賭場で全部すってしまい、その上、大瀬戸一家に借りた金まできれいにすってしまった。勝負を見ていた保科は、イカサマに気づくが、そっと胴師の井手に忠告しただけだった。そして、保科は、イカサマ札作りの名人村越と偶然、再会した。村越は、六年前、保科にイカサマを見破られ、指を切られ、以来、保科に復讐を誓っていた。一方田宮は大瀬戸一家に、借金返済を迫られ、金ができなければ、お照を抵当に差し出すと約束した。住之江一家の縄張りを狙う大瀬戸一家は、片貝を襲って傷を負わせた。怒る住之江一家の親分・八坂利助を、保科は、おし留めた。小倉競馬の最終日、田宮は、最後の運を賭けたレースに失敗し、服毒自殺した。お照は、約束通りに大瀬戸一家に連れ去られた。が、井手がそっと逃した。追われたお照を、八坂は家に連れ帰り大瀬戸一家の親分・黒川からの引渡し要求に応じなかった。喧嘩寸前の険悪な空気をみた保科は、盆の勝負で、決着をつけようと申し出た。黒川はこれを受けた。勝負は、保科の圧倒的勝利に終った。井手は、村越から渡されたイカサマ札を使えなかった。保科はお照を門司まで送った。その留守中、黒川は井手に、盆の負けを、八坂を殺すことで返せと命じた。井手は一宿一飯の義理に、八坂を襲ったが、わざと急所をはずして、斬りつけた。が、反対に住之江一家の者たちに刺され、保科に詑びながら死んだ。井手の失敗に、大瀬戸一家は、殴り込みの支度を始め、住之江一家も、これに備えていた。そんな中に、保科と片貝は誰にも知られぬよう、大瀬戸一家へ殴り込みをかけた。黒川を追いつめた保科は、怒りのこもった刃で深々と刺した。

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