無人列島

劇場公開日:

解説

金井勝、山崎佑次、富田雪がシナリオを共同で執筆し、金井勝が監督した、中編劇映画。撮影は鈴木正実が担当している。(35ミリ)

1969年製作/48分/日本
劇場公開日:1969年4月25日

ストーリー

足の不自由な畸型な少年が、村の駐在に引張られ、雪の荒野から現われた。この畸型児日出国は、引きわたされた教会で、脱走の罪に問われ、尼僧から折檻を受けた。尼Eの折檻は筆舌に表わせないものだった。その出来ごと以来、日出国の足の不自由さと精神薄弱じみた顔が治ってきた。だが、尼Eの淫らな行為により日出国の背中には怪しげな脹みが出来ていた。やがて、日出国の背中から男児が誕生した。しかし、赤児は脹れあがった瘤のようなもので、彼としっかり繋っていた。少年に成長した背中の子供が絵本「ねずみのよめいり」を読みはじめた。そして、大人に成長した背中の息子に知的劣等感を持つようになった、日出国は、自分を無能者呼ばわりをした背中の息子を刺殺した。やがて日出国は、団地の一室にへ死んだ息子と同じような痣のある夫婦を襲い、その妻に暴行した。日出国が、立去った後殺された妻から畸型児が生まれた。彼らは日出国に挑戦したが、その敵ではなかった。返り血を浴びた日出国が国会前に来た時、角棒を待った畸型児が現われた。日出国は日本刀で彼を倒したが、彼の目に怒りの涙が光っていた。それから日出国は劇場にやって来た。舞台には尼僧がいた。白刃を天に突上げて踊る日出国に合わせて尼僧も観客も踊りはじめた。会場が歓喜の坩堝と化した時、日出国が三発の閃光に倒れた。その時尼たちの不気味な含み笑いが灰色の雪原を支配していた。

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