前科者 縄張荒し

劇場公開日:

解説

「博徒列伝」の笠原和夫と小野竜之助がシナリオを共同執筆し、小沢茂弘かメガホンをとったアクションもの。撮影は「残酷・異常・虐待物語 元禄女系図」の吉田貞次が担当した。

1969年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1969年2月21日

ストーリー

“爆弾の松”こと岩木松吉は、十年の刑を終えると、横須賀に一家を構える中井光男を尋ねた。だが、中井は海軍憲兵といさかいを起したことから拷問を受け妹多恵子や弟健三らを残し世を去っていた。そのために一家は崩壊し、光男が仕切っていた銘酒屋街は、愛国団体“赤心会”の手先島中一家に牛耳られ、淫売街と化していた。多恵子は、生活に困窮し料亭の女中になった。しかし、原口中尉らにいやがらせを受け、未だ光男の葬儀すら出来ない状況だった。松吉は姉妹に同情し、島中一家の粉砕を心に決め、南も協力を申し出た。都鳥の平吉が、島中一家と反目しているグレン隊の血桜団と協力しなければ一家を潰せないと忠告してきた。松吉は、血桜団団長サブマリンの鉄と、島中一家のシマ内の女郎の足抜きを計画し、一家の混乱をはかった。だが松吉は、この情報を島中に流し、銘酒屋街での商売権をとるのだった。鉄は怒ったが、松吉は島中のシマの内側から火の手をあげる作戦だった。やがて松吉は、多恵子に詑びを入れて来た原口と意気投合した。やがて松吉は、鉄らの仕入れた石鹸を銘酒屋街で売りさばいた。松吉が光男に拷問した水野を捕えたのはそんな折りだった。水野は元巡羅隊員で、赤心会会長滝川のもとで悪事を重ねていた。滝川は、古傷にふれられることを恐れ、銘酒屋街の縄張りを松吉に譲った。だが、滝川のさし廻したチンピラと争った松吉が、逮捕され、島中一家は、ふたたび縄張りを手中に収めた。松吉は原口の尽力で釈放されたが、平吉が島中親分と刺しちがえて死んだという知らせが待っていた。やがて、南が赤心会幹部の銃弾を浴びて死んだ。彼は赤心会を崩壊するために入会していたのだ。だが、松吉殺しに反発し悲惨な目にあったのだ。松吉は、友人の死に発憤し、滝川組に殴り込み、次々と一味を倒したのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る