星影の波止場

劇場公開日:

解説

「黄金の野郎ども」の山崎巌がシナリオを執筆し、「東京市街戦」の西村昭五郎が監督したアクションもの。撮影は「波止場の鷹」の姫田真佐久。

1968年製作/85分/日本
原題:Star Dust Wharf
配給:日活
劇場公開日:1968年2月1日

ストーリー

笠原順はチリに発とうと空港に駆けつけたが、予約切符を何者かに取り消されていた。すぐさま横浜に行き南米行きの船便を利用しようとしたが、これも何者かに妨害された。順には、それが落合のせいだと知っていた。落合は名うてのギャンブラーとしての順の腕が欲しく、順を日本にとどめておこうとしていたのだ。順はその夜、歌手志望の次郎を地回りの手から助けた。次郎は亡父から手渡されたレストラン・インペリアルを、若いマダム礼子と岸本にまかせていたのだが、今ではすっかり落目になっていた。順はサンチャゴ行きの船が出るまでの二週間、インペリアルで働くことにした。かつて岡本からあらゆる職業を仕込まれた順は、コックの腕も超一流で礼子を驚かせた。やがて順はインペリアルが不景気なのは、岸本が売上金を横領しているせいと知り、次郎の承諾を得てクビにした。順は日本での最後の仕事としてインペリアル再建の決心を固め、着々と手を打っていった。そんな順に、礼子が秘かに想いを寄せていた。ある日、落合の部下の加納が順を見つけ、多額の報酬でカード師として雇いたいと言ったが、順は断った。だが、次郎が落合のイカサマ賭博で百五十万の借用書を書いていたことから順は、坊主でギャンブラーの知念とその借用書を賭けて勝負することになった。この勝負の最中、知念は順のカードさばきが、自分も習った岡本の教えだと知り、故意に負けたのである。知念の裏切りに怒った落合は、今度はインペリアル再建の妨害に出たが、順と知念に叩きふせられてしまった。やがて順の出発の日が来た。順は礼子に、次郎が彼女を愛していることを告げ、また、落合から捲き上げた金をインペリアルのためにと彼女に渡し、岡本のいるチリに向けて発っていった。

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