狸の休日

劇場公開日:

解説

新鋭米谷純一と「狸の王様」の脚本・監督の山本嘉次郎が脚本を執筆、山本嘉次郎が監督した“狸シリーズ”第四作目。撮影は「風来忍法帖 八方破れ」の飯村正。

1966年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1966年10月22日

ストーリー

松本敬二は頭の切れることでは天下一品だが、ちょっとした小悪党で、今日も彼に惚れている相棒の南田マチ子と靖国神社で網を張ってカモ待ちである。マチ子がお色気攻勢にでてカモがついその気になった瞬間、敬二が「オレはケイジだ」と凄む新手の美人局である。引っかかったのが田舎刑事の柳一平、ところが二人の悪党を狙う刑事が現われせっかくのチャンスもフイとなってしまった。翌日また靖国神社で刑事に見つかった二人組は駐車中の観光バスに逃げ込み、あげくのはて泥棒精神を発揮して車ごとそっくり頂いてしまった。甘い汁を吸った二人は今度は東北行きの観光バスに乗った。その中で中年男北野大造と姪のタケ子の二人連れと知り合ったが、彼等も敬二、マチ子と同様の美人局の常習犯で、お互いに凄みあう一幕もあった。さて一文なしの敬二とマチ子は何とかカモを見つけないと遠出した甲斐がないとばかり、旅館につくや、部屋から部屋へと獲物を探し始めた。ところが大造とハチあわせ、あわてた二人はついに発見され逃げ出したが、どこでどう間違ったか、敬二はタケ子と、マチ子は大造と逃避行にはいった。やっとの思いでマチ子の居所を探し当てた敬二は、彼女が大造と無銭飲食で警察につき出されているのに出会った。イチかバチか敬二は刑事になりすまして田舎警察へのりこみ、引き渡しを要求したが、帰ってきた柳一平主任刑事とバッタリ、結局は敬二に弱味のある一平が二人を釈放する羽目となった。警察を出ると、敬二とマチ子は山形名物花笠踊りの観光客を狙って旅館へ泊った。だがまたそこに番頭と女中になりすました大造とタケ子がいるのだった。ある晩タケ子の係の部屋の客が殺され、タケ子がその男から預った貴重品袋から一万円札の銅板が出てきた。さあ四人はあわてた。一平に追われ、一万円札偽造団一味に狙われる始末。造いつ追われつのシーソー・ゲームがはじまった。

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