日本ゼロ地帯 夜を狙え

劇場公開日:

解説

「網走番外地 北海篇」の石井輝男がシナリオを執筆、自ら監督したアクションもの。撮影は「さよならはダンスの後に」の平瀬静雄。

1966年製作/89分/日本
原題:The Flesh Market
配給:松竹
劇場公開日:1966年3月5日

ストーリー

東洋精機社長秘書衆木はある日、令嬢風の女ルミの紹介で知りあった踊り子に誘惑されるまま、豪華なマシションで弓子と一夜を共にした。翌日、ルミに呼びだされていった喫茶店で、衆木は、弓子とのあの夜の情事があからさまに写された写真を見て、がく然とするのだった。ルミは、衆木の地位を利用して、部課長以上のクラスの客を紹介してくれれば、写真を他に発表しないと脅迫した。弓子との一夜は、新手の売春作戦の甘い罠であった。このルミや弓子の所属する売春組織には新聞記者杉本を恋人に持つB・Gの秋子や踊り子朱美なども働いていた。それから数回、朱美と甘い一夜を共にした衆木は、ホテルで偶然ルミに代って商談を決めに来た男橘に会って驚愕した。橘は、その昔貧しさのために遊廓に売られていた姉千代の恋人であった。二人は、苦境にありながらも、互いを信じ合い、熱烈に愛し合っていたのだ。ところが、橘は、太平洋戦争が始ると共に、学徒出陣に加わった。そして終戦、復員した橘は、千代のいた妓楼の主人阿川から、千代が前借りをふみたおして逃げだしたことを知らされた。ところが、ある夜、橘は、千代が外国人兵と喜々として歩く姿を見かけた。千代も橘を見とめ「愛していたのは貴方だけだった……」と言い残して自殺してしまったのだ。すべて阿川の悪らつなやり方が原因であった。それからというもの橘は売春組織の大ボス阿川のもとに身を沈めながら、復讐の機を狙っていたのだ。橘の真情を知った衆木も、今はその正体をうちあげた。衆木は売春捜査班員だったのだ。やがて二人は協力して、売春組織の大もと阿川を追いつめた。だが阿川やその子分の抵抗は激しく、乱閣の後生きのこったのは、橘のなきがらを前に悄然と立ちすくむ衆木一人であった。

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