牝犬脱走

劇場公開日:

解説

「おんな番外地 鎖の牝犬」の舟橋和郎がシナリオを執筆「掏摸(すり)」の弓削太郎が監督した風俗もの。撮影は「兵隊やくざ」の小林節雄。

1965年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1965年11月13日

ストーリー

三百五十余人の女囚を収容する刑務所。あらゆる年齢層のさまざまな罪を負った女たちが、高いコンクリート塀の中で、抑圧された日を送っている。長池春美、西田礼子、小出ユキの雑居房に北城加代が加わった時、三人は困惑した。彼女らは秘かに脱走の計画を練っていたのだ。事情を話した三人は、加代も加えて、さらに周到さを増した。リーダー格の春美は、ズべ公のボスの情婦であったが、妹分トシ子に男をとられ女に硫酸をかけて傷害罪でとらえられた。小出ユキは、住み込み店員で同僚の桜井と恋仲のユキに、横恋慕した店の息子清ともみあううち、ストーブを倒し、放火犯として獄舎に送られていた。西田礼子は、平凡なBGで、胸を病む恋人のため、ヌードモデルまでして療養費をかせいだのが、同僚に見つかり、脅迫されて三十万の公金を横領したもの。また加代は、看護婦時代に知り合った男との間に子供が出来たが、結婚に反対され、ホステスとなって養育費をかせぐうち、やくざな男の手にかかり、男を刺殺して、ここへやって来た女。四人の脱走は成功した。だが全国に手配された彼女らのゆく手は、知れていた。春美はかつての仲間のもとに、礼子は療養中の恋人のもとに、ユキは、憎い男のもとへ復讐するため、そして加代は預けた子供のもとへ。だが警察の目を恐れて、周囲の眼は、彼女らに冷たくそそがれた。そして、恋人の冷たい返事を聞いた礼子はついに自殺した。春美は、組を渡り歩いたが、偶然出会ったトシ子から、厚い仁義を受け、トシ子から組のやり方は使えるだけ使ったあとは、紙くずのように捨てられると聞かされ、またムショに帰ることを誓った。その頃、ユキは恋人桜井に連れられ、刑務所に帰っていた。そして、加代も関根保安課長に連れられ、帰って来た。彼女らのうえに刑期がさらに加わった。だが彼女らの罪は罰されても、社会の汚じょくは、摘発されようとしない。

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