呼んでるぜあの風が

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解説

渡辺秋哉の“改札日記”を「山男の歌」でコンビの勝目貴久と千葉茂樹が共同で脚色、TV「図々しい奴」の演出者枝川弘が監督した青春もの。撮影は武部慶二。

1965年製作/81分/日本
配給:松竹

ストーリー

ある東北の小都市で、駅の改札係りとして勤める川北小六は、同じ村の細川美沙子を秘かに愛していた。だが美沙子には、町の有力者田辺の息子一郎との間に縁談がもちあがっていた。小六は先輩の古関の家に下宿していたが、ある日、下宿の人々に進められて見合いをすることになった。当日約束の場所に現われたのは、意外にも美沙子であった。呆然とする小六に、美沙子の父は、養子縁組のため田辺との話は断りたいとのべ、小六にこの縁組を承知して欲しいと語った。この話を聞いて小六は大いに張りきった。そんなある日、小六は駅の待合室で胃ケイレンで苦しむ男を助け、治療代二千円を与えた。そしてまた、同じ夜無賃乗車の女客山本真弓のめんどうを見る破目となった。近々バー“黒猫”に勤めるという真弓に、同僚の井口は魅かれた。翌朝刑事の来訪を受けた小六は、前夜の男が指名手配中の男であると知らされた。更に小六は、美沙子から、意外な告白を受けた。彼女には、一年後にマレーシアから帰国する恋人がいるというのだ。両親にうちあけかねた美沙子は、小六に協力を頼んだのだ。愕然とした小六だったが、協力を約束した。数日後、井ロと真弓のアパートに未納金を取りにいった小六に、真弓は、露わな肢体で二人を圧倒しようとした。そんな真弓を井口は真剣に怒り罵倒した。アパートを出た小六は愛情の激しい世界を初めて見た思いであった。一方美沙子は、帰国した恋人のもとへゆくため、家出した。小六は苦々しい思いをかみながら、心から小六を愛していた古関の娘ふみ子と結婚の決意をした。祭り太鼓の聞える中で、踊りが最高潮に達した頃、小六の前に立った男がいた。小六が二千円貸した男が、小六の親切を忘れられず返しに来たのだ。男は警察へ自首して出ると語った。井口と真弓の仲の良い姿もみえ小六とふみ子も幸せだった。

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