続・キューポラのある街 未成年

劇場公開日:

解説

早船ちよの原作を「人間に賭けるな」の田村孟が脚色「無頼無法の徒 さぶ」の野村孝が監督した「キューポラのある街」の続篇。撮影は「城取り」の横山実。

1965年製作/99分/日本
原題:The Start of Life
配給:日活
劇場公開日:1965年4月29日

ストーリー

あれから三年キューポラのある街川口では、石黒ジュンも定時制高校の三年生になった。弟のタカユキも中学三年、父の辰五郎は相かわらず一徹な鋳物職人で酒好きは昔と同じだ。母親のトミは小さい弟たちをかかえて、一家六人の貧しい家計をきりもりしている。ジュンは昼間は工員をしながら工場で働き、大人の中で、多くの矛盾にぶつかった。働きながら学ぶジュンや、サヨたちに対して職場が偏見の目を向けるのに、抵抗しながらも、ジュンはそれを自分の戦う場所として、生きがいを見い出していた。そんな二人を学校の池貝先生は励まし力づけていた。弟のタカユキは新聞配達をしながら高校進学を夢みていた。母親トミや父辰五郎のグチの中で二人は真面目な毎日を送っていたそんなある日、克巳が新しい商売を始めた。そして克巳はトミに雑役の手伝いを日給七百円で頼んだ。辰五郎はトミが克巳から金をもらっていることに、何かふっきれないものを感じて、トミに悪態をついていた。ある日ジュンは、朝鮮に帰った金山ヨシエの母親美代の居所を崔という高校生から尋ねられ協力を約した。ヨシエの父が急病で倒れ母親に会いたがっているのだ。美代はヨシエらが帰国後日本に残って旅館の女中をしていた。崔とジュンは美代を訪ね朝鮮帰国をうながした。崔と歩いているのを見た辰五郎は、朝鮮人と歩いて!と罵倒したが、ジュンは胸をはっていた。美代は朝鮮に向った。その頃克巳の会社は不渡を出して倒産した。借金を背負わされた克巳に、ジュンは大学進学にと貯めた貯金通帳をさし出した。そして社会事業大学で学ぶ夢を、この川口で働きながら掴んでゆくことを固く心に誓った。ジュンの心の中に自信が泉のように湧いた。

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