忍法忠臣蔵

劇場公開日:

解説

山田風太郎の原作を「幕末残酷物語」の加藤泰と「十兵衛暗殺剣」の高田宏治が共同で脚色「集団奉行所破り」の長谷川安人が監督した“くノ一”シリーズ第三作目。撮影は「黒の盗賊」のわし尾元也。

1965年製作/83分/日本
配給:東映
劇場公開日:1965年2月25日

ストーリー

元禄十四年。伊賀者無明綱太郎は、裏切った許婚者おゆうを斬り、朋輩の追求を受けていたが、折から起った松の廊下の刃傷騒ぎにまぎれて、宇都宮へと逃走した。途次、忍者の手から千坂兵部の娘織江を助けた綱太郎は、千坂邸へ居候の身となった。千坂兵部は主君上杉綱憲が放った能登忍者万軍記に加え、赤穂浪士を骨ぬきにすべく、お琴、お弓、お桐、お梁、お杉、鞆絵の六人のくノ一忍者を囲い、その統率を綱太郎に依頼した。綱太郎は織江を交換条件にこの役をひき受けた。この冬赤穂浪士は、くノ一忍者により奇怪な死に方をする者があった。これを案じた堀部安兵衛、高田軍兵衛らは、大石に討入りを迫ったが回答は得られず、不穏な空気の中に不破数右衛門が駈けつけ、槍で大石の背後の床柱をつくや、鮮血と共に能登忍者白糸錠閉が転り出た。だが本物の数右衛門の出現でその数右衛門は綱太郎に変じた。大石をねらう能登忍者の出現で、大石邸は修羅場と化したが、軍記も綱太郎も姿を消した。数日後、矢頭右ヱ門七は、お弓に忍法歓喜天をかけられ、右ヱ門七はお弓にお弓は右ヱ門七にと変じていた。その頃、討入りの日取を正す安兵衛は、茶屋遊びをする大石から、仇討の日取を書いた書状を受け取ったが、右ヱ門七に化けたお弓に盗まれた。だが軍記によって術を見破られたお弓は、苦しみもだえた。忍者の手は浪士の妻の上にもふりかかっていた。やがて日野家用人垣見五郎兵衛となりすまして大石一行が箱根にさしかかった時綱太郎はたちはだかって、忍法にかかった妻を示したが、大石の決心はかわらず、江戸へと向った。元禄十五年十二月十四日、ついに防げず、討入りを知らされた兵部は、織江を綱慶に送り、殿の安泰を祈った。これを知った綱太郎は、綱慶の寝所に走り、命を断つ織江を救い、綱憲をくノ一に任せると江戸へ向った。陣太鼓が二人の耳に遠く聞えていた。

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