夜霧の脱出

劇場公開日

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解説

越智春海の同名小説を「殺られてたまるか(1964)」の中西隆三と「黒の挑戦者」の石松愛弘が共同で脚色「姿なき拳銃魔」の小杉勇が監督したアクションもの。撮影は「東京五輪音頭」の中尾利太郎。

1965年製作/91分/日本
配給:日活

ストーリー

菊村淳治は、ボスの岩間を射つと、情婦にされようとしていた悦子を連れて、神戸を脱出して横浜に逃げた。だが、顔なじみのアトラス丸水夫長楊から、国外脱出の望みを断れた。ちょうどその頃、国道で銀行車が襲われ六千万円強奪されたニュースを知った淳治は、関口組の仕業にちがいないと目星をつけ、関口組の根城、ナイトクラブ“エース”に乗りこんだ。岩間とドル取引きを考えていた関口は、思わぬ淳治の出現に拳銃戦で、淳治を消そうとしたが、先手を打った淳治は壁にかくしてあった札束をもって逃走した。しかし途中パトロール中の刑事に出会いその中に、かつての旧友水田の姿を見て、ひるむところを淳治は逮捕された。翌日から始った執拗な審問に口を割らない淳治に、水田は心を痛めた。--水田は七年前神戸で沖仲仕をしていた頃、暴力団にからまれる所を淳治に救われた。その度胸を買われた淳治は、それ以来岩間の片腕となり、消息を断っていた。--数日後、関口らの手で悦子が監禁されていることを知った淳治は、救急車で運ばれる途中、逃走し、関口らの罠に入っていった。悦子はかつて淳治が恩を受けた、船医津村の娘で、死に際、津村は悦子を母の国ブラジルへ連れていって欲しいと頼んで息をひきとったのだった。淳治は、関口のアジト、エースにかけつけると、関口の情婦美技の好意で悦子を救い出し、波止場近くのホテルに身を潜めた。一方水田は、淳治を逃がした責任から解任され、単独で淳治を追っていた。そして淳治らの潜むホテルを見つけたが、淳治はスキを見て美枝のマンションにかくれ、アトラス丸の入港を待った。アトラス丸の入港した日、淳治は悦子のいるホテルに向ったが、水田をおびき出した関口らは、悦子を連れ去ったあとであった。その夜、関口と岩間の取り引きがマンションで行われるのを聞いた淳治は、美枝の部屋に潜み、取引きが始ると部屋に躍り込み、110番に急報して、机の上にあった一〇万ドルと六千万をわし掴みにすると逃走した。警官隊の包囲の中、淳治は悦子を連れて楊の案内でモーターボートに乗ろうとしたが、水田に自首を求められ、やむなく水田を射った。アトラス丸に悦子を送りこんだ淳治は、水田のもとに帰り水田を助け起こそうとする所で、手錠をはめられた。激闘の最中アトラス丸の出港は告げられ、岸壁を去った。見送る淳治、水田の顔が晴れ晴れとしていた。

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