孤独

劇場公開日

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解説

「花の舞妓はん」の桜井義久がシナリオを執筆「花の舞妓はん」の市村泰一が監督した青春もの。撮影もコンビの倉持友一。

1964年製作/93分/日本
配給:松竹

ストーリー

伸一と浩二は腹ちがいの兄弟だ。伸一はかつて、大学ボクシングのチャンピオンで、今はアマチュアのチャンピオンを狙っていた。一方浩二も、大学ボクシングのチャンピオンを、とろうとしていた。兄弟の生甲斐はボクシング以外の何ものでもなかった。が、そんな二人を穹子は激しく憎んでいた。穹子の恋人進は、以前大学のチャンピオンの座を伸一と争い、執拗に打ちまくる伸一のストレートを顔面に受け、両眼失明の危険にさらされていた。アマチュア選手権の当日、伸一は、たび重なる穹子の誘惑に体調を狂わせ、マットに沈んだ。一方浩二は見事に大学チャンピオンの座についた。穹子はさらに、浩二にも誘惑の手をのばした。そんなある日、沖で泳いでいた穹子が鮫に襲われた。伸一は逃げ、浩二が穹子を助けた。そして浩二は激しく伸一を糾弾し、二人は凄絶な乱闘を始めた。しかし居合せた、別荘番の老人と女中きぬ子がこの争いに割って入って、ことなきを得た。--この別荘番の老人こそ、浩二の母の昔の恋人だったのだ。かつて浩二の母は、この老人を愛しながら伸一の父に乱暴され、浩二を残して、一人自殺したのだった--老人の告白に胸をえぐられた浩二は邸を出る決意をした。穹子もまた浩二と行を共にすることを望んだ。しかし病院に帰った穹子はそこで進の眼が恢復の余地のないことを知った。穹子は、捨てないでくれと、必死で哀願する進を見すてることは出来なかった。穹子は進を一緒に車に乗せ、浩二の待つ崖の上を走り抜けると、そのまま、車もろとも海へ沈んでいった。夏も終り兄弟は各々に別れて、海鳴りが追いかけるようなこの町を後にするのだった。

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