暗黒街NO.1

劇場公開日:

解説

菊田一夫原作“香港ジョー”より「ギャング忠臣蔵」の松浦健郎が脚色、「風速七十五米」の田中重雄が監督したアクションドラマ。撮影もコンビの高橋通夫。

1963年製作/92分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年12月19日

ストーリー

西原譲二はまたの名を香港ジョーと呼ばれるギャングの首領で、五人の部下は皆元兵隊である。ホテルニュー香港の社長であるアンポが黒幕となって、暗黒街を荒し廻り、警察の捜索にもかかわず正体を現わさなかった。浅川邦子達ピンクドールの一行はジョーの誕生日に日本に呼ばれて来たが、邦子はジョーと愛しあうようになった。アンポは香港ジョーが、あまりに有名になったので、彼を消すために殺し屋健次をさしまわした。が、その健次もジョーに親しみを感じて来るのだった。伊村は邦子の父で、元憲兵中尉、ジョー達を死ぬ程いじめぬいた奴で、今は日本の麻薬ボスとなって香港に麻薬を買いに来た。ジョーは伊村をつれ戻し、ジョーの邸に軟禁し、昔の仇と半死半生のリンチを加えた。この単独行為に怒ったアンポは、部下を使わしてジョーを殺しにやった。ジョーが邦子と逢っている頃、軟禁された老獪な伊村は、交代に来た谷本に「助けてくれたら、日本へ連れて行く」と誘惑するのだった。誘惑に負けた谷本は、仲間を裏切った。そんなうち伊村はアンポに救けられた。帰って来て全てを知ったジョーは機関銃で、アンポ一味と銃撃戦を展開した。愛する邦子の父が伊村であることを知ったジョーは、伊村との戦いをさけたが、彼から狙われてついに伊村を撃ってしまった。その時、警官がなだれこんでアンポ一味は逮捕された。どうやらその場をのがれたジョーと健次は、再び対決した。「お前を消さねばならない」という健次。その前に邦子に合わせて欲しいと願うジョーの頭上を邦子を乗せた飛行機が飛び去った。思い残すこともないジョーは健次と決闘する決意をし、ボートを沖へ向けて走らせた。

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