温泉巡査

劇場公開日:

解説

「温泉女中」の高橋二三がオリジナル・シナリオを執筆、「若い樹々」の原田治夫が監督した温泉シリーズもの。撮影は、「囁く死美人」の宗川信夫。

1963年製作/67分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年9月21日

ストーリー

A温泉は、観光地でありながら観光バスも素通りする程の殺風景な所。それも鬼巡査と恐れられる望月警部補が、盛り場の巡察に目を光らせているからだ。一寸の怪しいふるまいも一切御法度のやかまし屋とあって、派出所の留置場にぶら込まれる者はあとを絶ない有様。ヌードタオルを売ってパクられたチンピラ森松も、この留置所のしギュラーメンバーの一人。今日も留置場内で、町のチンピラ衆と森松とが望月警部締め出し策をねっていた。旦那衆が鬼巡査を追放した者には、銅像を建ててやろうといった言葉が、大いに気にいったのだ。そこでユーモアに富んだ桃色騒動が、望月と森松の一騎打の型で展開されることになった。しかし、そんな陰謀計画があろうとは、つゆ知らない望月は実直な勤務が認められ、警視庁から表彰状をもらい、その帰途、B温泉でまち受けた森松は、B町の防犯協会員になりすまして、望月を口車に乗せた。打ち合せずみのこの町の女親分千代をはじめ、その子分が防犯協会代表になりすまして一枚加わってきた。奇妙なコンビの、望月と森松は、B町銀座に出かけた。胸に一物ある森松は、射的屋に誘い込んでおねえちゃんにモーションをかけさせたが、反対に売春容疑で逮捕するなど、次から次の波状攻撃も失敗に終った。業をにした森松は、夫婦約束のあるストリッパー夏子を使って女の涙で泣き落し戦術に出た。ところがどんな風の吹き廻しか、望月は、夏子の愛情にホダされてしまった。時も時、一斎取り締りの話がもちあがり、自分の行状を職務遂行ということでごまかし、観光業の暴露に一役買ったことから、夏子に警察官にあるまじき卑劣漢と、ののしられ人間の愛情をかえって教えられることになった。鬼刑部もホロッとするのだった。

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