舞妓と暗殺者

劇場公開日:

解説

「嘘(1963)」の新藤兼人のオリジナルシナリオを「女系家族」の三隅研次が監督した幕末もの。撮影は「第三の影武者」の本多省三。

1963年製作/75分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年8月28日

ストーリー

幕末の京都--。祇園の舞妓ひな菊は、見廻り組の隊士に追われてきた若侍九鬼進二郎を救った。進二郎は、指導者格の前川ら六人と長州を脱藩し倒幕派に加った下級武士の一人で、反対派の大物暗殺がその使命だった。西陣の貧しい町家育ちのひな菊と、未来の希望を話す進二郎。二人の心は通い合って逢瀬を重ねた。ある夜、強敵とぶつかって仲間の宮森、藤木を失った進二郎は、真先に逃げる前川の姿に疑惑をもった。前川は運動費を受け取るうち、生活を乱していたのだ。その前川が、ひな菊に目をつけた。前川は座敷から隙をみて逃げ出したひな菊を追ったが、ひな菊が進二郎の胸にすがって泣くのをみてあわてた。指導者たるもの遊びも必要とうそぶき、さらに私行上の秘密を守れば、目的達成後の地位を約束しようという前川に、進二郎は呆れた。進二郎を消そうとする前川は、彼に会津藩邸襲撃を命じ、会津藩にこれを通報した。進二郎は辛うじて逃れたが、襲撃の失敗を進二郎の通報によるものと前川が上司に報告したため、進二郎は市中に身をかくした。前川はあくまでひな菊の体を求めた。いよいよ逃られぬとなった夜、ひな菊は長州の宿へ帰って出直すという進二郎に、連れて行ってくれと頼んだ。それを知って前川とその腹心が襲いかかってきた。ひな菊をかばって動きがにぶる進二郎は、二人を倒したが、前川の刃に深手を負った。が、進二郎の刀も前川の胸をつらぬいた。狂気のように駈けよった進二郎とひな菊は、血に染まったまま抱き合った。

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