劇場公開日 1985年12月27日

「ぼくらのマリちゃん」魔性の香り kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ぼくらのマリちゃん

2019年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

 70年代、国民的アイドルだった天地真理のヌード、濡れ場で話題となった作品。原作は読んだことないけど、石井隆脚本なので安心して見られる。マリちゃんが投身自殺を試みて、それを助けたジョニー大倉。これをきっかけに二人の生活が始まるのだが、夫にDV被害を受け、いつもストーカーがいる気配がすると訴えるマリちゃん。やがて正式に離婚してもらい、結婚しようと思ってた矢先に、斉藤洋介が殺されるという事件発生・・・

 自然な感じで同棲生活がスタートする展開がとてもよくて、一人じゃないって~♪と思わずメロディが浮かんでくるくらい。その嬉しそうな表情からはとても魔性とは思えないのだが、殺人事件の現場にマリちゃんの夫の名刺が落ちていたことから疑心暗鬼へと変わる展開もぞくぞくしてくる。

 ヌードがどうとか言うより、金属バットを振り回すマリちゃんの顔が怖い。アイドル時代の幸せいっぱいの歌からは想像できない表情でした。そして悲しい結末。演出次第ではかなり泣けてくるはずだ。

kossy