南欧の悲歌

劇場公開日:

解説

イギリスの演劇映画に名ある俳優ジョン・クレメンツの第一回監督映画で、ロバート・ヒチェンスの小説の映画化である。脚本もアコス・トルネイの協力を得てクレメンツが書いている。監督にはハンガリーの劇作家として、映画脚本家としても名あるラディスラウス・ヴァホダが協力し、撮影は「青の恐怖」のウィルキー・クーパーが「情熱のバラ」のウバルド・アラタと協力している。音楽はルドヴィコ・ルンギの作曲である。主演は監督クレメンツとその夫人であるケイ・ハモンド、新人ジョン・ジャスティン及びレア・パドヴァーニで、ヒルトン・エドワーズ、ロバート・リーティー、カルロ・ニンキ等が助演している。

1948年製作/88分/イギリス
原題:Call of the Blood
劇場公開日:1949年9月20日

ストーリー

女流医家アン・レスターは、ディヴィッド・アースキンと結婚し、新郎が亡母から継いだシシリー島(シチリア島)の別荘へ、新婚旅行に赴く。そこで夫婦はジュリアンとい老紳士と知り合ったが、彼はデイヴィッドの母に想いを寄せたことのある男で、若夫婦が英国へ帰るというと喜ばなかった。アンは親友の医師ブレイクがマラリアと聞くと、見舞に赴いた。その留守を利してジュリアンは、デイヴィッドに漁夫サルヴァトレの娘マッデレナを紹介した。。アンが帰る日を知らせた電報を横取りしてジュリアンは、ディヴィッドとマッデレナを島のまつりに連れ出した。酒と音楽と踊にこう奮した二人は、姿をくらまして了う。病いえたブレイクと共に帰って来たアンは、別荘でデイヴィッドを待った。デイヴィッドとマッデレナは、月光の中を村へもどって来た。サルヴァトレは不しだらな娘をムチ打ってこらした。別荘へ帰って来たデイヴィッドは、アンに一切を告白して、結婚を解消し英国へ帰って医業に復してもいいと申出た。しかし、翌朝訪れてきたジュリアンに、アンは私たちは二人で英国へ帰るのだと告げた。アンに許されてデイヴィッドは驚喜したが、彼はマッデレナとシシリー島のおきてを忘れていたのだ。マッデレナはサルヴァトレから追出されて了って、村の若い草となった身を恥じて、断がいから身を投げて若い命を捨てた。急報にかけつけたデイヴィッドがマッデレナの死体のそばに悲しみと後かいにぼう然と立っている時、娘を失ったサルヴァトレが短剣を逆手に忍び寄った。シシリのおきてにデイヴィッドは倒れた。数奇な運命にもてあそばれ若い寡婦となったアンは別荘を閉ざし、テュニスの病院へ赴いて再び医業についた。

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