「自警団」M(1931) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自警団

2020年10月2日
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1931年のドイツ映画
フリッツ・ラング監督の初めてのトーキー映画で BGMは無いが、口笛が効果的に使われている
(その反対の静寂も)
また冒頭の子供の歌も不気味

洗濯女、貸本屋、風船売り、新聞売りなどの一般市民と地下組織(犯罪組織)の距離が近そうなのと、犯人が自警団となった地下組織に警察より先に追い詰められてゆく過程が面白かった

背中にMの印をつけるアイディアと それを見つけて目を剥くローレ(犯人)の目玉がやはり印象的

当時のものらしい字幕の稚拙さに驚きと時代を感じるが 映像だけ見ても楽しめる

〈デュッセルドルフの吸血鬼〉はギロチンにかけられたが監督はモデル説を否定している
彼が地域を完全にパニック状態に落とし入れたことにはインスピレーションを受けたのではないか

jarinkochie