暗黒街の天使

劇場公開日:

解説

「真珠」「雷雲」などと同じくエミリオ・フェルナンデス(監督・脚色)とガブリエル・フィゲロア(撮影)のコンビによる一九四八年作品で、原作は「雷雲」の潤色を担当したマウリシオ・マグダレーノ。音楽は「雷雲」のアントニオ・ディアス・コンデである。出演者はマルガ・ロペス以下ミゲル・インクラン、ルドルフ・アコスタ、ミミ・デルバら。

1948年製作/メキシコ
原題:Salon Mexico
配給:欧米映画
劇場公開日:1951年11月23日

ストーリー

安キャバレエ「サロン・メキシコ」で踊っているメルセデス(M・ロペス)は妹の学費を稼ぐためパコ(R・アコスタ)と組んでダンス・コンテストに出たが、賞金をパコが取ってしまったので、発作的にその枕許から五百ペソを盗み取った。それをみていた巡査ルペ(M・インクラン)は彼女を愛していたので検挙せず、ひそかに善導しようとした。しかしパコはこの弱点につけこみ、五百ペソ返さなければ、仕事の片棒をかついた上二人で同棲しようとメルセデスに言い寄った。一方彼女の妹は航空中尉のロベルトと相愛の仲になっていたが、彼は愛人の姉が街の女だとは知らなかった。クリスマス・イヴ、警察を脱走して来たパコはメルセデスに高飛びを迫り、承知しなければ妹の愛人に身の上をバラすと脅した。彼女は思わず刃物を振上げたが、早くもパコの一弾は彼女を倒した。姉の犠牲によって妹が幸福をつかんだ頃、「サロン・メキシコ」にはいつもと同じ喧騒があった。

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