ヴァン・デ・ヴェルデ博士 完全なる結婚

劇場公開日:

解説

一九二六年に発表されたT・H・ヴァン・デ・ヴェルデ博士の「完全なる結婚」の映画化で結婚生活に関する四つの基本問題をとりあげ、エピソードと実写をおりまぜたセミ・ドキュメンタリーである。企画・脚本はフランツ・ザイツ、監督はフランツ・ヨゼフ・ゴットリーブ、撮影はクラウス・ケーニッヒ、音楽はピーター・トーマスが担当している。解説と医学監修にスイスの性教育学者であり、結婚問題カウンセラーのベルナルト・ハルニック博士が、また法律問題の監修にベルリンの法律家エルンスト・ラインヒァルト博士が参加している。セミ・ドキュメンタリーの形をとっているので、各エピソードの俳優陣は無名の新人ばかり。出演者中、既成俳優といえるのはテレビ界の人気スター、ギュンター・シュトルだけで、あとはエヴァ・クリスチャン、ルート・エーダー、イングリット・バック、ビッキー・フライヤーなどの新人たち。製作はホルスト・ヴェンドランド。

1968年製作/90分/西ドイツ
原題:Van de Velde Die Vollkommene Ehe
配給:大映第一フィルム
劇場公開日:1968年11月9日

ストーリー

第一章(よい結婚とは、よい配偶者を選ぶこと)=結婚は愛情だけでなく、人格や生活力も確かめる必要がある。この章では半年間の交際の後、結婚した若いカップルの婚前の性の悩みや、交際を通してお互いの性格を知る方法などを描きながら、配偶者の選択についてふれる。第二章(夫婦生活の雰囲気づくり)=理想的な結婚形態とは、どういうものかを語り、両性の性的和合のテクニックの解説。また、子供の性教育についても、例を見せながら語る。第三章(妊娠と子供の問題)=よりよい結婚生活をするために、家族計画は必須事項。個人にあった避妊方法を医師に相談するのが望ましい。また、子供のない夫婦が危機におちいるが、妻の妊娠によって平和な家庭に戻るというエピソードをおりまぜて、子供が結婚を支える大事な柱であることを語る。第四章(性生活とその体位)=インドの性典“カーマストラ”の実写や、数多くの性の歓喜を描いた古代名画を登場させ、その美と調和を語る。そしてヴァン・デ・ヴェルデの主張する体位の使いわけなどを、さまざまの形でみせる。最後に同衾の重要性を説きこれこそが“完全なる結婚”への道である、と強調している。

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