恋ひとすじに

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解説

「セクシーガール」のロミー・シェナイダーと、「お嬢さん、お手やわらかに!」のアラン・ドロンを主演させた独仏合作の作品。アルトゥール・シュニッツラーの有名な戯曲『恋愛三昧』の映画化である。一八世紀のオーストリアの都ウィーンに舞台をとって、ウィーン情緒たっぷりな恋の物語がくりひろげられる。監督にあたったのは、「巴里野郎」を作ったピエール・ガスパール・ユイ。ピエール・ガスパール・ユイ自身と、ジョルジュ・ヌヴー、ハンス・ウィルヘルムの三人が原作戯曲を共同で脚色し、撮影を担当したのは「モンパルナスの灯」のクリスチャン・マトラ。音楽をジョルジュ・オーリックが受けもっている。他の主演者は「いとこ同志」のジャン・クロード・ブリアリ、「肉体の悪魔(1947)」のミシュリーヌ・プレール、「レ・ミゼラブル」のフェルナン・ルドウ等。製作はミシェル・サフラ。

1958年製作/ドイツ・フランス合作
原題:Christine
配給:東和

ストーリー

1906年、オーストリアの都ウィーンでは若い竜騎兵の将校たちがワルツに浮かれて手軽な情事を楽しんでいた。若い少尉フリッツ・ロープハイマー(アラン・ドロン)の相手はエッガースドルフ男爵夫人(ミシュリーヌ・プレール)。もう一年ごしの仲であったが、若い彼にとってレナはすでに重荷だった。友人のテオ・カイザー中尉(ジャン・クロード・ブリアリ)にさそわれて出かけた酒場で、フリッツはクリスチーヌ(ロミー・シュナィダー)に会った。クリスチーヌは歌手を志す美しい娘だった。その夜、二人の心には、はやくも恋が芽生えた。フリッツはレナとの関係を清算しようとした。フリッツに心を残しながらレナは夫とともに旅立った。レナの留守はフリッツとクリスチーヌの間をより親しくさせた。しかし、旅から帰ったレナの姿を見たクリスチーヌは苦しんだ。ある日、レナがフリッツの家から出るところを男爵の弁護士ヴィンマーに見られてしまった。オペラの夜、フリッツはレナとの別れを決意して劇場を出た。棧敷のエッガースドルフ男爵は直感した。フリッツは邸にいる妻のレナを訪ねたに違いない……。邸につくと、入れ違いに若い士官が出て行った。嫉妬に狂った男爵の前で、レナは平静をよそおった。もう別れたのだ、愛の手紙も焼いた、不貞の証拠は何もないはずだった。男爵は一つの鍵をつきつけた。それはフリッツの部屋の鍵だった。邸を出たフリッツの胸は幸福にふくらんでいた。しかし祝宴の最中、エッガースドルフ男爵が訪れた。二人の男は決闘場にあいまみえねばならなかった。男爵はピストルの名手、しかも先に射つのは男爵なのだ。フリッツは何もしらないクリスチーヌにそれとなく別れをつげた。クリスチーヌはオペラ座歌手として採用された喜びで一杯だった。決闘の当日、ついに二発目の銃声はきこえなかった。クリスチーヌは悲しんだ。連隊の行進を見ようとバルコニーに出たクリスチーヌは、一瞬身をひるがえして消えた。勇しく華やかな隊列はつづいた。クリスチーヌだけはそこにフリッツの姿を見たにちがいなかった。

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