ガラスの城(1953)

劇場公開日:

解説

「七つの大罪」のミシェル・モルガンと「オルフェ」のジャン・マレーが主演する一九五〇年作の心理的恋愛映画である。「美しき青春」のヴィッキ・バウムの原作(Sait-on jamais?)に基いて「格子の彼方」のルネ・クレマンと「七つの大罪」のピエール・ボスト(台詞も)が脚色、クレマンが監督した。撮影は「七つの大罪」のロベール・ルフェーヴル、音楽は「娼婦マヤ」のイヴ・ボードリエ。前記両名を助けて「快楽」のジャン・セルヴェ、エリナ・ラブールデット、イタリア女優エリザ・チェガーニなどが出演する。

1950年製作/フランス
原題:Le Chateau de Verre
配給:東和
劇場公開日:1953年6月3日

ストーリー

夫ロオラン判事(ジャン・セルヴェ)の休暇で北伊コモ湖畔に遊んだエヴリイヌ(ミシェル・モルガン)は快活な旅の青年レミ(ジャン・マレー)と夫の眼をぬすんで短い逢瀬を楽しんでいた。夫の任地ベルンに帰ってからも彼女は巴里に去ったレミが忘れられなかったが、姑殺しの裁判に忙殺されてロオランも妻の気持を知るいとまをもたなかった。旅する者の軽い心でエヴリイヌに接したレミが巴里について真先に訪れるのは、気心の知れたアミのマリオン(エリナ・ラブールデット)だった。レミが語るコモ湖畔のアヴァンチュルも彼女は軽くきき流す、二人の仲はそんな仲だった。ある日レミはいつもの気まぐれでエヴリイヌに電話して巴里に誘った。矢もたてもたまらなくなったエヴリイヌは田舎の子供のところに行くと夫に偽って巴里に出た。まさかと思った彼女の訪問にレミは驚き、エヴリイヌも巴里についてはじめて自分の軽率に気づいて、駅に引返したが、ベルン行の汽車は発ったばかりだった。駅にかけつけたレミは彼女を失いかけて漸く真実の恋を感じ、マリオンとの関係を清算した。レミとエヴリイヌは次のベルン行の汽車が発つ九時まで巴里の街々を歩き廻って楽しくすごすことにした。--九時になっても、二人は汽車のことを忘れていた。その夜彼女はレミの腕に身を投げた。--翌朝、床に落ちた玩具のガラスの城を知らずに踏みつけて二人とも足を切り仲良く笑いあった後、はっと時の経過に気づいて駅にかけつけると、ベルン行は去った直後--、漸く飛行機の切符が手に入った彼女はベルンに向けて飛び立った。法廷で真犯人が被告の夫であることを立証して得意のロオランの許へ、飛行機はエヴリイヌを無事に送り届けたかどうか--。

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