夜のエレベーター

解説

「悪者は地獄へ行け」の原作、フレデリック・ダールの原作を、彼自身と仏TV界の俊鋭マルセル・ブリュワルの映画監督第1作で、2人が脚本を共同執筆した犯罪もの。アンドレ・バックが撮影を、ジョルジュ・ドルリューが音楽をそれぞれ担当した。出演者は、「戦場を駆ける女」「ヒッチ・ガール」のロベール・オッセン、「狂った情事」のレア・マッサリ、「殺人紳士録」のロベール・ダルバンの他、モーリス・ビロー、子役のパスカル・ブルイヤールなど。

1963年製作/アメリカ
原題:The Freight Elevator

ストーリー

ある年のクリスマスの晩、アルベール(ロベール・オッセン)は服役を終え、アパートに帰って来た。食事に出て若い女(レア・マッサリ)と知り合った。そして彼女を家まで送る。きれいなクリスマス・ツリーが飾ってあったので、昼間ウィンドーで買った小さな銀の鳥を付け加えた。お互いに語り合い、娘も寝たので、女は彼を散歩に誘った。女の夫は2号の所に行ってしまったという。彼は彼女を自分の部屋へ連れて来て抱擁しようとしてそのドレスに赤いしみを見つけ驚いた。戸惑った女は帰るという。彼はもう1度女を送ったが、そこには夫の自殺死体?が横たわっていたのだ。そして例のツリーの銀の鳥がなくなっているのに気づいた。彼は外へ出たが、すぐ門の所に戻った。そのとき、彼女が家を出て教会に行った。後をつけて真夜中のミサに入ったが彼女は気絶する。彼はフェリー(モーリス・ビロー)という米自家用車の持ち主とともに彼女を家まで運んだ。だが、居間の扉を開けて夢かと疑う。死体がないのだ。気を取り戻した彼女は教会にハンドバッグを忘れたからとフェリーの車で外に出た。彼も一緒に出たが途中で降りて彼女の家に引き返し、帰りを待った。4時間余り過ぎて彼女はフェリーとともに戻って来た。彼らが部屋に入った。と、「触っちゃいけない。警察を呼ぶ」また死体がある!彼が逃げようとした、と警官たちの声がする。最後の逃げ道は小さなはしごを登ることだけだった。息を殺して朝を待つ。そこで、驚くべき事実を知る。下の部屋と全く部屋の作りも調度も同じなのである。銀の鳥もある。謎は解けた。2階と3階を錯覚し、警察さえも彼の死体のある2階しか調べなかったのだ。しかし、夜が明ければ、当然、家中を調べられるだろう。3階の家具を焼き払うことを彼は手伝ってやった。証拠はなくなった。しかし、アパートに帰った彼を警事が待っていた。彼が殺人犯にされるに違いない。だが真実の使者は女が彼に電話をかけることによって彼の無実を証明したのだった。

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