笑う罪人

解説

「モンタナの月」「暗黒街に踊る」と同じくジョーン・クローフォードが主演する映画で原作はジョン・ケニヨン・ニコルソンの筆になる舞台劇。それを基にして「月光の曲」「海魔」のベス・メレディスが撮影台本を組み立てエディス・フィッツジェラルドがダイアローグを附加し、「デパートの横顔」「夜歩きパリ雀」のハリー・ボーモンがメガフォンを手にした。助演者は「暁の偵察」「続フウマンチュウ博士」のニール・ハミルトン、「無冠の帝王」「秘密の6」のクラーク・ゲーブル、「仮染の唇」「秘密の6」のマージョリー・ランボー、「盗まれた天国」「市街」のガイ・キッビー、「キートンの恋愛指南番」「暗黒街に踊る」のクリフ・エドワーズ、ロスコー・カーンス、「反逆者」のジョージ・クーパー、「アンナ・クリスティ」「ビッグ・ハウス」のジョージ・F・マリオン、バート、ウッドラフ等でカメラは「暗黒街に踊る」「デパート娘大学」のチャールズ・ロッシャーが担任。

1931年製作/アメリカ
原題:Laughing Sinners

ストーリー

キャバレエの躍り子アイヴィー・スティーヴンスは、いままで世話になっていた行商人のハワード・パルマーから突如手を切られ、そのうえハワードが金持ちの娘と結婚したという話しを耳にして身も夜もなく悲しみ、自殺しようと決心した。ところがその危ない瀬戸際に彼女の一命は救世軍大尉のカールに救われた。それ以来、カールのすすめにより彼女は一身を救世軍の仕事に捧げて働き、失恋の痛手から遠ざかることにつとめた。だが運命は再びハワードとアイヴィーをめぐり合わせた。女に対して未練のあるハワードは再びアイヴィーを甘言をもって誘い、アイヴィーも女心の弱さからついに彼の強葉にしたがいある料亭へ赴いた。そこで酒の酔いに力を借り、ふしだらな逸楽に耽っているところへ現れたのは彼女の一命を救ったカール大尉だった。カールは断然、腕力を振るってハワードを追い払い、その後でアイヴァーに向かい女が罪を犯してもそれを悔い改める意志さえ強固ならば、決して神のとがめはないこと、女にとっても男と同じように自尊心が最も必要であること、などを懇々と語って聞かせた。アイヴァーはカールの言葉に翻然として悟った。そうして再び彼女を誘いに来たハワードに対して彼女は断固として動かぬ女性の強い意志を示したのであった。

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