笑う門には福来る

解説

アル・ボースバーグ氏が特に書き卸した物語をレックス・テイラー氏が脚色し、「痛ましの心」「鉄腕の男」等とおなじくジョン・フランシス・ディロン氏が監督したもので主役は「弱虫運動療法」「地下鉄サディー」等出演のジャック・マルホール氏と「舷々相摩す」「地下鉄サディー」等出演のドロシー・マッケール嬢が演じ、フイロ・マッカルー氏、イー・ジェー・ラトクリフ氏、ヨーラ・ダヴリル嬢、ハンク・マン氏、テイー・ロイ・バーンズ氏、チャールズ・タラーリー氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題:Smile, Brother, Smile

ストーリー

サンビーム化粧品会社の発送係ジャック・ラーワリーは地方回りの販売係になることを夢想していた。彼の恋人で同じ会社の電話交換手ミルドレッド・マーヴインはジャックはどちらかと云えば優柔不断の傾きがあるので激励するために婚約の指輪を返した。悲観したジャックが終業後1人残って販売係の稽古をしているのを社長ボウーが見て彼を販売係に取り立ててやった。ところがこの会社の販売部主任レンロッドは腹黒い男で競争会社のボニフイシャ化粧品会社と内通してサンビーム会社の得意先を奪ってしまうことに全力を傾注していた。そのため新任の販売係としては成績良好なジャックもやがて何うにも動きが取れぬようになった。ところがミルドレッドは交換手の職業柄レンロッドの通話を聞くともなしに聞いて何うやら不正なことをしているらしいのに気づいた。そしてある日桑港の大取り引き店マーケルの許へ見本を持参せよという電報が来た日に、レンロッドはサンビーム社の販売係を派遣せず、ボニフイシャ社の販売係ソーンダースにサンフランシスコへ行けと電話をかけた。それを聞いたミルドレッドは大急ぎで社長ボワーを交換室に引き張って来てレンロッドの通話を聞かせた。激怒した社長は直ちにレンロッドを首にし自らサンフランシスコへ出張することにした。ミルドレッドは仲たがいをしている愛人ジャックのためにこの機会を利用して素敵な計画を案出した。彼女はジャックにサンフランシスコへ赴けと手紙を書き自らは暗中飛躍をして手筈をととにえた。ジャックはマーケルを訪ねると先回りをしたソーンダースが邪魔をして彼に機会を与えなかった。その時彼は是非マーケルを何某栄容院へ連れて来いとの電報を受け取り早速その通りにした。行くとジャックが美容実験を行うことになっていたので彼は大童で働いた。そこへ遅れ走せに社長も来たがジャックの実験が大成功でマーケルと大口の取り引きが成立した。そしてジャックは販売部主任に取り立てられ、それに大功あったミルドレッドと仲直りして改めて婚約を結んだ。

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