吾が捧げし命

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解説

「この三人」「紅はこべ」のマール・オベロンと「男装」「泉」のブライアン・エイハーンとが主演するサミュエル・ゴールドウィン作品で、脚本はジョン・L・ボルダーストン、ローズ・フランケン、ウィリアム・ブラウン・メロニーの三人が協力して書卸し、監督にはニューヨークの舞台演出者たるH・C・ポッターが当たった。ポッターとしては、これが出入り第一回作品である。助演者は、「麦の秋」のカレン・モーリー、ニューヨークの舞台から来たジェローム・コウアン、「生活への道」のデイヴィッド・ニーヴン、「小公子」のヘンリー・スティーブンソン、「支那ランプの石油」のドナルド・クリスプ、「医者の日記」のレイ・ハウルド・セオドア・フォン・エルツ、等である。撮影は、「生活への道」「この三人」と同じくグレッグ・トーランドの担任。

あらすじ

1921年、アイルランドのダブリン市にはイギリスの軍隊が出動して戒厳令を布いていた。英国側では、独立派のオブライエンの隠れ家を襲い、オブライエンは自殺したが、独立派の首領デニス・リアダンの在り家はついに突きとめ得ない。その上に英国側ではリアダンの容貌する知り得ないので焦慮していた。しかしリアダンは無益な暴力には組しない男で、英国の特使アスレー卿が令嬢ヘレンとともにダブリンを訪れた時に二人を襲撃することを制止した。ヘレンはある時、オブライエンの孤児ジェリーのケガを助けたことから、その家でリアダンを知った。二人はこの時から互いに恋の心を覚えたが、ヘレンは国への義務からリアダンの居場所を父に知らせた。しかし、リアダンは追手を巧みに逃れた。密告をしたもののヘレンはリアダンを真実に愛した。そして彼女はリアダンを訪れて恋を打ち明けた。だが、僚友オルークの忠言によりリアダンは彼女とは再び会わず祖国のために尽くすことをオルークに誓った。帰英したアスレー卿はヘレンの切なる願いにより、アイルランドからリアダン始め代表者をロンドンに招いて会議することに決めた。会議は三日に渡ったが、互いに譲らずに妥協点を見出し得ない。危うく決裂と予想されたその日の前夜、ヘレンは秘かにリアダンを訪れた。危機の迫れること及び流血の惨を免れるために譲歩することを説いた。かくてリアダンは、僚友から裏切り者と目されるのは覚悟の上で、英国の提議を容れた。ダブリンに帰ったリアダンの命危ないと知ってヘレンは同地に急行したが、時既に遅く、リアダンは親友オルークに狙撃されていた。オルークも、返す弾で自らの命を絶った。リアダンの死の枕辺でヘレンは永遠の愛を誓った。外では平和の歓声があがっていた。

1936年製作/アメリカ
原題:Beloved Enemy

スタッフ・キャスト

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