ローズマリー(1928)

解説

「密輸入者の恋」「荒原の勝利者」等出演のジョーン・クローフォード嬢が主役を演ずる映画でオットー・ハーバッハ、オスカー・ハマースタイン2世両氏合作の同名の舞台劇を映画化したもの。「西部魂(1926)」「砂金地獄」の脚色者ルシエン・ハバード氏が脚色監督し、「活動役者」「楽園に帰る(1928)」のジョン・アーノルド氏が撮影した。助演者はジェームズ・マレイ氏、「嵐の虜」「戦火」のハウス・ピーターズ氏、「猫とカナリヤ」「アンニー・ローリー」のクレイトン・ヘール氏、「グリード」「紅白乱舞」のギブソン・ゴウランド氏等でハリー・グリポン氏、ウィリアム・オーラモンド氏、ポリー・モーラン嬢等も出演している。

1928年製作/アメリカ
原題:Rose Marie

ストーリー

カナダの聖ローレンス河の上流に沿ったデュレイの町は毎年河の氷が解ける頃には奥地に毛皮を獲りに行った山男たちが沢山の獲物を持って帰るので賑わうのだった。その賑わいの中で騎馬警官隊では黒鷲と呼ばれる原住民を殺した犯人がこの毛皮獲りの連中の中にいることを知った。しかし警部マローンが手配をするのに先立って犯人のバスティアン一味は一警官を刺して逃走してしまった。バスティアンの舟に乗り合わせたために共犯と目指されている若者ジム・ケニョンはデュレイの小町娘ローズマリーと恋仲になり彼女の好意で町の近くの山上の洞穴に隠れていた。しかし警官隊の捜査が厳重になったので彼女はジムと駆け落ちする約束をした。ところが彼女の父はそのことを知り、父の主人デュレイの息子エティエンヌと結婚せよ、さもなければジムの隠れ所を密告するというのでローズマリーは泣く泣くジムに別れて想わぬ男と結婚式を挙げた。翌日新婚旅行に出掛けた二人は突然河上から氷魂が流出して来たために舟を壊され溺死しようとしたのを、一人落ちて行く途中のジムに救助され、山小屋に避難した。そこへ一旦捕らえたバスティアンを逃がしたマローンがやってきた。ローズマリーがエティエンヌと結婚したと聞いて失望したのはジムばかりてなく彼女に以前から恋しているマローンでもあった。ジムはローズマリーから委細を聞いて彼女の立場を諒した。マローンはバスティアンを逃がしたのでジムを捕らえに行く決心だった。そこへバスティアンが現れマローンの拳銃を手に入れ、マローンを殺しジムを傷つけたがジムが投げた短剣に背部を刺されて倒れた。それから二三日後ローズマリーはジムと二人で河を下って自由と幸福の世界へ赴いた。

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