妖魔の歌

解説

「銃口に立つ女」「世界的選手」の脚色をしたJ・E・ナッシュが原作を書き、氏とフィリップ・ハーンとが共同して脚色したものを「逆巻く怒涛」「濃霧を衝いて」等と同じくアーヴィン・V・ウィラットが監督したもので、同様にドロシー・ダルトンの主演である。対手役は「濃霧を衝いて」に出演したデイヴィッド・パウエルと、「逆巻く怒涛」に出演したミッチェル・ルイスである。雪深き北国の物語である。

1922年製作/アメリカ
原題:The Siren Call

ストーリー

アラスカの金鉱地にあるゴールの酒場にシャーロットという妖艶な唄女があった。彼女は雪の中から救われ彼女の手に托された赤子を養う費用を得るために、酒場で1ドル宛でキッスを売った。教養ある探検家のラルフ・スティーヴンスはこれを拒んだが、勝気の彼女は拳銃で彼を脅し、強いてそのキッスを買わせたのであった。ラルフはこの激しい女の気性に興味を持つようになる。シャーロットは博学者ブレントの妻であった。酒場が焼払われた時、彼女はブレントと共に小舟に乗って激流を下って逃れる。ブレントは雑貨店を開いたが、かねて彼はシアトルの女と恋仲であり、妻のシャーロットを捨てて、彼女のもとへ走ろうとしていた。そしてある猟師が一冬中の獲物なる毛皮を携えてきた時、シャーロットとその毛皮とを交換しようとするが、彼女は自分の誇りを失うまいと猟師と争った末彼を殺す。ラルフは来合わせてブレントを追ったが彼に打倒され気を失ったまま小舟に乗せられて激流に流された。シャーロットはカヌーでこれを追ったが、2人とも瀧の中へ落ち込んだ。しかし2人は助けられ、ブレントは狼に襲われて命を落とす。

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