南支那海

劇場公開日:

解説

ジョン及びグウェン・バーニ兄弟の原案を、グウェンが監督者のルイス・R・フォスター「ボートの八人娘」と協同脚色した1950年映画。「燃える密林」と同じくウィリアム・H・パインとウィリアム・C・トマスの協同製作になるもので、撮影はジョン・アルトン、音楽はルシアン・カイリエ。「センチメンタル・ジャーニー」のジョン・ペイン、「密林空路」のゲイル・ラッセルをめぐって、ジェフリー・リン、ロン・チャニー、エドガー・バーゲンらが出演する。

1950年製作/アメリカ
原題:Captain China
配給:セントラル
劇場公開日:1951年5月1日

ストーリー

キャプテン・チャイナと異名をとるチャールズ・チノウ(ジョン・ペイン)は、南シナ海の主みたいな船長であった。彼は許婚者の死にあってから酒乱気味となりある晩も例の如く酔いつぶれている時、船は岩に接触して座礁した。かねて彼を心よからず思っていた部下のブレンデンセン(ジェフリー・リン)やリンチ(ロン・チャニー)はいい機会と彼を海に投げ込んだ。救助されて中国に渡ったチノウは、人伝てにブレンデンセンが船長に成り上ったことを聞きその船に乗り込んだ。船にはマニラの許婚者の許へ行くキム(ゲイル・ラッセル)以下の船客があったが、彼女は慕い寄るブレンデンセンを袖にしてチノウに接近して来た。ブレンデンセン一味はことあるごとにチノウをなきものにしようとしたが、彼はびくとも動かなかった。ある夜船は台風圏内に入りブレンデンセンでは船が動かせないことが判明した。チノウは、彼を平身低頭させた上で指揮権を握り悠々と嵐を突破した。この騒ぎの最中、リンチはチノウを殺害しようとして却って自滅した。船はマニラに着き、下船したキムは、船上のチノウを振り返った瞬間、お互いの愛情を悟ってタラップを駆け戻って来たのであった。

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