マデロンの悲劇

解説

エドワード・ノブロック原作舞台劇『子守唄』から「暴露戦術」「国際盗賊ホテル」のチャールズ・マックアーサーが脚色し、台詞を附しエドガー・セルウィンが監督にあたり、「パリの魔人」「ニュー・ムーン」のオリヴァー・T・マーシュが撮影を担当した映画。主なる出演者はニューヨークの舞台女優として名あるヘレン・ヘイズ、「秘密の6」のルイス・ストーン、「仮染の唇」のニール・ハミルトン、ロバート・ヤング、ィロフィ・エワーヅ、ジャン・ジャーショルト、マリー・プレヴォー、カレン・モーリーなどである。

1931年製作/アメリカ
原題:The Sin of Madelon Claudet

ストーリー

フランスノルマンディの農家の娘マドロンは同じ農夫の婚約者があったが、旅行に来た若いアメリカの医学生ラリーと恋に陥ち、駆落してパリは赴いた。二人は幸福な同棲生活を続けているうち、ラリーの父親が死んだので彼は再会を約して帰国した。ラリーはマドロンを愛してはいたが彼の家庭の事情は外国の百姓娘との結婚を詐さず心ならずも相思はぬ社交界の令嬢と結婚した。マドロンはラリーの子を宿していて、やがて身二つとなり男児だったので父の名と取ってラリーと名付けて、父のラリーの帰りを空しく待っていた。ラリーの知り合いのカルロ・ポレチ伯爵はマドロンに想いを寄せていたので、孤独の彼女のパトロンたることを申し出た。マドロンは始めカルロに自分にラリーという子のあることを秘していたが、カルロハそれも承知で彼女に正式に妻となって呉れと頼んだ。明日は結婚するという前晩カルロハ国際的宝石盗賊であることが暴露され、捕縛されようとして自殺してしまった。マドロンはカルロがそんな男だとは露知らなかったが、共犯者と見なされて二年の懲役に処せられた。子供のラリーはマドロンの親友ロザリーが引き取って育てたが亭主が戦死したので遂にラリーは孤児院に入れられた。刑期満ちて出獄したマドロンはラリーが前科者を母としては出世が出来ないことを悟り、自分が母とは言わずに母は心だと偽った。大戦後のフランスではマドロンが生きて行くためには、人知れずラリーの学資を得るためには、道ならぬ所業をしなければならなかった。彼女は肉をひさぎ、強請かたりまでも敢えてした。そのためにラリーは医師として成功し立派な妻をも娶ることが出来たが、マドロンは尾羽打枯らして救貧感化院に入れられる身となった。貧民病院に関係していたラリーは母とは知らず哀れな老女として彼女を養ってやることとなったのである。

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