舗道の殺人

解説

「ダンテの地獄篇(1935)」「電話新選組」のスペンサー・トレイシーが「暗黒街全滅」「歓楽の女王」のヴァージニア・ブルースと共に主演する映画で、ゴーモン・ブレティシュの監督たりしティム・ウィーランが原作脚色監督したもの。但し、原作はガイ・ボルトン、脚色はジョン・C・ヒギンスがホイーランに協力している。助演者は「西班牙狂想曲」のライオネル・アトウィル、「ある夜の特ダネ」のハーヴェイ・スティーブンス、「運ちゃん武勇伝」のロバート・バラット、新顔のジェームズ・スチュアート、ウィリアム・コリアー・シニア、ルシアン・リトルフィールド等で、撮影は「歓楽の女王」「世界拳闘王」のレスター・ホワイトの担当である。

1935年製作/アメリカ
原題:The Murder Man

ストーリー

ハルフォード・マンダー投資会社のハルフォードは、或夜事務所を出て自動車に乗った。自動車が止まったとき、彼は頭を打ち抜かれて死んでいた。「スター」紙の腕利き記者で、殺人記者と言われるスティーブン・グレイは近ごろ非常に沈うつで飲酒に浸ってばかりいたが、ハルフォード殺害事件の探訪を命ぜられて活動する事になった。ハルフォードは会社の看板で大衆の血の出るような貯金を巻き上げて私腹を肥やしていた悪党で、相棒マンダーも同様の男だ。スティーヴはまずハルフォード殺害犯人としてマンダーの捕縛を記事にして、彼に嫌疑を抱いている官憲に示した。それに引き続いてスティーヴは様々な例証を挙げたので、ついにマンダーは収監されるに至った。裁判が開かれると彼は無罪を訴えて止まなかったが、何等有利な証拠がなく、しかもスティーヴが提出した確証によって死刑の宣告を受けた。今まで憂鬱だったスティーヴも段々快活になり、同じ新聞社の婦人記者メェリイ・シャノンと親しくなった。彼女はスティーヴが最初の結婚に失敗したこと、彼の妻は自殺した事も知っている。メェリイは真実彼を愛したが、スティーヴは単なる遊び友達として彼女を見るだけであった。休日に2人は郊外へ行く約束をしたが、社命で彼は獄中のマンダーと会見しなければならなくなった。会見を終えたスティーヴは何か深く心を打たれた様子で社へ戻ると、新聞の原稿を書いたが何を思ったか彼はそれを破り捨てた。締切時間が迫ると彼は別の記事を書いて後事をメェリイに頼むと警察へ急いだ。メェリイは後で記事を読んで愕然とした。それにはハルフィールドとマンダーの2人はスティーヴの妻の金を巻き上げ、ついに彼女を自殺させた事、そして、ハルフィールドを殺したのはスティーヴ自身である事が記されてあった。

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