法に追われて

解説

ベイヤアド・ヴェイラー氏の原作をチャールズ・ローグ氏が脚色し、「音なき警報」「天下の大評判」等と同じくエドワード・レムル氏が監督したもので、主役は「大陸縦断列車」「メイル・マン」等出演のジョニー・ウオーカー氏と「無心の大空」「男子起たば」等出演のマーガリット・ド・ラ・モツト嬢で、「5万ドル大事件」主演のラルフ・ルイス氏を始め、ロバート・オーバー氏、E・J・ラトクリフ氏等が共演している。

1927年製作/アメリカ
原題:Held By The Law

ストーリー

メリー・トラヴァースとトム・シンクレアとは親同士も許し合った仲で、楽しい結婚の日を指おり数えて待っている当の両親は固より、親達も包みきれぬ喜びを微笑して、両家は春光耀々たるものであった。ところがトムの従弟に当たるボリス・モートンは一方ならぬやくざ者で良からぬ所業を重ねていた。厳格なトムの父親ヘンリイは甥の悪事を打ち捨てても置かれず、ある日ボリスを手厳しく叱責した。それを恨んだボリスはひそかにヘンリイを狙撃して殺した。しかも狡猾な彼はその罪をメリーの父親ジョージに塗り付け、自分は何食わぬ顔をした。事件当時の周囲の状況が悉くジョージに不利であったため、裁判の結果死刑を宣告された彼は哀れにも死の手の前に、シン・シンの獄舎に逗留しなければならなかった。父の無罪を信じて疑わぬメリーは如何にもして真犯人を捜さんと決心した。そして自分に言い寄るボリスに不図疑惑の眼を注ぎ、恋人トムや探偵と協力して、苦心の結果ボリスの犯行の証拠を握り、死の瞬間父親ジョージを救うことが出来た。

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