ブラウンの空中戦

解説

「ブラウンの誕生日」に次ぐジョー・E・ブラウン主演映画で、「お化けトラクター」のリチャード・マコーレイが自らの原作をリチャード・フローノイと協力脚色し、「死の本塁打」「土曜日の大観衆」のエドワード・セジウィックが監督に当たり、「ロイドの牛乳屋」のアル・ギルクスが撮影したものである。助演者は「お化けトラクター」のガイ・キッピー、「悪魔島脱出」のフローレンス・ライス、「嵐の翼」のヴィントン・ハワース、「息子の顔」のアンソニー・ネイス、等である。

1937年製作/アメリカ
原題:Riding on Air

ストーリー

田舎新聞の編集をしているエルマーはラジオの競技会で一等賞を取って賞金五千ドルを貰った。恋人ベティの父親はエルマーの貧乏を嫌っていたのでこれで少し機嫌を直した。そこへ事業家と称するワディントンが現れ、エルマーの友達で発明家のビルの研究している無電で飛行機を動かす方法を完成さして会社を作り、大金儲けをするからと言ってエルマーを社長にする契約でその五千ドルを投資させた。ところがしばらく経ってみるとワディントンは詐欺師だったことが判り彼は無一文になってしまう。人々に笑われた上ベティまで彼に愛想をつかして、新聞記者ハーヴェイと仲良くなる。しかし根が楽天家のエルマーはこれぐらいでは閉口せず、ハーヴェイと競争して酒の密輸入をしているギャングを捕らえて見事な勝利を占めた上、ビルの研究も完成させたので一躍彼は大金持ちとなった。恋人ベティが再び彼の許に帰ったのは言うまでもない。

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