フラ

解説

「人罠」「あれ」「乱暴ロージー」等と同じくクララ・ボウ嬢主演映画でアルミン・フォン・デンプスキ女史作の小説をドリス・アンダーソン女史が修訂しエセル・ドハーテイー女史が脚色し「人罠」「決死隊」「肉体の道」等と同じくヴィクター・フレミング氏が監督したもの。ボウ嬢の相手役は「鉄条網」「女心を誰か知る」等出演のクライヴ・ブルック氏が勤め、「金髪か黒髪か」「面影」等出演のアルレット・マルシヤル嬢を始め、アーノルド・ケント氏、アゴスチノ・ボルガト氏、アルバート・グラン氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題:Hula

ストーリー

ハワイの富豪で大農園の持ち主カルハウン家にフラと呼ばれる娘があった。父親のビルは親代々の気風をつけて大の派手好きで年中宴会が続いているという有り様だった。がフラはその風に染まずハリイ・デハンという若者に想を懸けられていても相手にせず馬に乗って野山を駆け回っていた。島で農園用の貯水池を築造することになりアンソニイ・ホールデーンという英国人の土木技師が到着した。フラは彼が好きで堪らなかった。そして前から滞在しているベーン未亡人も彼に恋した。若い、というよりも子供で向こう見ずのフラは彼を自分の傍らに引き付けて置きたいばかりに、晩餐後アンソニイが未亡人たちとカルタをしている時、愛犬を庭に放ってアンソニイに捕らえてくれと頼んだ。すると犬が激流にはまったので、それを救けようとしてアンソニイが危うく命を捨てる所だったが、フラは彼に未亡人に近づかないことを約束させて喜んだ。思いもかけず小娘の恋を知ったアンソニイは煩悶せねばならなかった。彼には妻があった。そして今まで彼が余り成功しないことが原因で妻との折り合いが面白くなくその故に彼は遥々ハワイまで来ていたのだった。で彼はその日からフラを避けようとした。フラは懸命に男を追い回したが余りに彼が冷淡なので、ある日自棄的な言葉を残して馬を狂奔させた。アンソニイは危うくフラを救ったが、遂に自分が妻帯者たることを打ち明けた。フラは到頭カルハウン家風に倣って放埒な生活を始めようと決心した。ベーン未亡人は之れ幸いとアンソニイに取り入ろうとしたがフラはその夜の宴会席上で酔っ払って得意のフラフラ・ダンスを始め出した。アンソニイは無理にフラを連れ去り、彼女の不心得をさとして自分は妻を離婚してでもフラの恋を受けることを誓った。そして本国の妻に手紙を出して来島を促した。幾週かの後、妻が来るとベーン未亡人はフラに対する腹いせにアンソニイが工事に成功して金持ちになると話した。それを聞いた妻は離婚しないと言い出した。フラは1人工事場の方へ行ったが間もなく大爆発が起こり工事が目茶苦茶になったと知らせた。アンソニイの妻は良人を冷笑して離婚を承諾して去ってしまった。フラはアンソニイを抱いて工事に少しも故障はないと言った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る