半生を母に捧げて

解説

「名優の追想」で渋い演技を見せたブランドン・タイナン氏が昨年舞台の暇に撮影したもので、ジョセフ・レヴァリング氏が監督製作した。タイナン氏を助けてジョン・ホプキンス氏、ガードナー・ジェームズ氏、ミルドレッド・アーデン嬢、アリス・マン嬢出演。

1925年製作/アメリカ
原題:Unrestrained Youth

ストーリー

己が意中の女をパワースにとられたホイットニーは深くこれを怨んだ。知的障害者同様のパワースの弟が同じ会社に勤めているのを奇貨としホイットニーは巧に偽って弟に小切手を偽署させる。社長がそれを知った時パワースは弟の罪を引き受けて20年の長期入獄をした。弟は小型自動車をホイットニーに貰って喜ぶ。喜んでいる知的障害者を煽って自動車競走をして機械の一部を破壊して置いて汽車と衝突させ惨死させ己の悪事の漏るるを防いだ。獄にあるパワースの嘆き。20年後出獄したパワースは偶然ブレイクというホイットニーの仲間に会う。罪を悔いたブレイクは凡てを告白する。かくてパワースは怒を発してホイットニーを撲殺に出かけるが危うく射殺されようとした瞬間ブレイクが横合から射った弾にホイットニーが倒れる。ここに初めてパワースの一家に平和と幸福がおとづれて来る。

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