ハロルド・ティーン

解説

カール・エドの有名な学生漫画「ハロルド・ティーン」を映画化したもので主役ハロルドには数多のユニヴァーサル短編喜劇及び「曲者待った」に主演したアーサー・レイクが特に招待されて扮した。「怪我騒動」「気まぐれ女優」を脚色したトム・ジェラティーが台本を執筆し「高速度娘ジャズの巻」「万事円満」のマーヴィン・ルロイ氏が監督「ウィリーリバー」「愛欲の絆」のアーネスト・ホーラーが撮影したもの。助演者は「君恋し」「青春狂想曲」のメアリー・ブライアン「高速度娘蕾の巻」「同ジャズの巻」等のアリス・ホワイトを始め、ジャック・ダフィー、ルシアン・リトルフィールド、ジャック・イーガン、ウィリアム・ベイクウェル等。

1928年製作/アメリカ
原題:Harold Teen

ストーリー

17歳のハロルド・ティーンは大好きなリラムス・ラヴウェルという娘が近くのコヴィナ市に引越してそこの中学に入ることを知って悲観した。ところが幸いにもハロルドのお祖父さんは新しく出来た堰のため畑地に水が足らぬようになったので見切りをつけ可愛い孫と一緒にコヴィナに赴くこととなった。ハロルドは伯母さんの家に同居することになったが従兄弟のホレースはハロルドの田舎染みた様子を嫌い学校でも知らぬ顔をした。ところがハロルドの窮地を救ったのは学校第一のヴァンパイアたるギッグルス・デュウベリーで、彼女はハロルドをダッド・ジェンクスが経営している喫茶店のスュガー・ボウルへ連れて行った。そしてハロルドは生来の機知と快活とで人気者となり、学校中の勢力家たちが組織している倶楽部に入会することとなった。その悦びでその晩リラムスがコヴィナに来るのを忘れて迎えに行かなかった。そしてホレースが中傷したため彼女はハロルドがギッグルスと好い仲になったと思って酷く怒ったが、やがて彼女もハロルドの苦衷を知って仲直りした。ハロルドはホレースが邪魔をしたがラグビー・チームの一員となり、またホレースがリラムスをジュリエットに自分がロメオに扮して芝居をする計画を樹てた時も学友たちの賛成を得てその芝居を止め映画を撮影することとなった。ハロルドが主人公でリラムスが恋人でホレースが悪漢で撮影は進歩したが、最後の堰を爆破する段となって、役を振って貰えなかったのを恨んだグーフィーが本物の爆弾を仕掛けたので、堰が決潰してハロルドのお祖父さんの畑地は水を受け肥沃の地となった。ハロルドは爆破犯人としてお尋ね者となったので失踪して了い、犯人がグーフィーと知れラグビー試合の当日となっても行方が分らなかった。試合は味方の旗色悪い負かと思われた時ハロルドは連れて来られた。しかしリラムスがギッグルスのことを嫉いてハロルドに良い顔をしないのでハロルドはヘマばかりやったが、リラムスが愛していると知らせた時彼は勇躍して味方を勝利に導いたのである。

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