母なれば

解説

ブロードウェイの唄い手としてその名を知られているソフィー・タッカー嬢がワーナー社に招かれて主演した映画でレスリイ・バローズ氏の原作から「空中サーカス」「シンギング・フール」のC・グレアム・ベイカー氏が脚色し「シンギング・フール」「地熱」のロイド・ベーコン氏が監督したもの。主演者のほかに「空の王者」「愛の曳綱」のライラー・リー嬢、「破壊」のジョージ・ダーイー氏、「栄光」のマーロン・ハミルトン氏、オードリー・フェリス嬢ジョン・T・マレイ氏等が出演している。キャメラは「言論の自由」「懐かしの思い出」のベン・レイノルヅ氏が担任。

1929年製作/アメリカ
原題:Honky Tonk

ストーリー

ソフィー・レナードはニューヨークの「ホンキー・トンク」というナイト・クラブの歌い手である。彼女はヨーロッパに留学させてある娘ベスの成長を唯一の楽しみに来る夜来る夜をナイト・クラブに唄っている。娘のベスは母の職業を知らない。ベスがヨーロッパから帰る日が来た。ソフィーは「ホンキー・トンク」を辞し質素な我家に心づくしのご馳走を用意してベスを迎えようとする。ベスの船は1時間早く着いた。ソフィーが友達の「ホンキー・トンク」の給仕長と共にベスを迎えにゆく準備をしているうちにベスは学友のジーン・ギルモアと家へ帰る。そして我家が余りに質素なのに驚き少なからず失望する。その夜ベスはその夜ベスはソフィーが心を尽したもてなしをも省みずジーンの兄フレディーが催した歓迎会に出席する。フレディーはかつて「ホンキー・トンク」に入り浸りソフィーを困らせた男である。翌朝4時頃ベスはフレディーに送られてお酒の匂いをさせながら帰って来る。ソフィーが意見するとベスは不満そうな面持ちで我家が質素なことを愚痴ったりする。ソフィーは楽しみにしていた我家の生活が暗黒になってしまったので再び「ホンキー・トンク」でナイト・クラブ生活を送る決心をする。ソフィーの仕打ちに恨みを抱くフレディーはベスを「ホンキー・トンク」に連れて行ってソフィーの職業を目の当たりに見せる。ベスはすっかり感情を害し荷物をまとめてホテルに引上げてしまう。ソフィーが家に帰った時そこにはベスの手紙が寂しく置かれてあった。翌朝、親切なジムはソフィーのために若い二人を説いてその不心得を諄々とさとす。もとより善良な二人は始めて自分達の非を悟りソフィーに対する態度を心から悔い、かくしてすべては円満に治ったのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く